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【ウルトラセブン】第四十八話、第四十九話:「史上最大の侵略」

ゴース星人、怪獣パンドン登場

「ウルトラセブン」の最終話です。

ウルトラセブンは、これまでの闘いの疲労が重なり、地球にはもういられなくなります。しかし、ちょうどゴース星人が侵略してきたため、ウルトラセブンは我が身を犠牲にして地球のために最後の闘いに赴きます。

冒頭からモロボシ=ダンは異常に高い脈拍(360)、血圧(400)、熱(90度)に苦しんでいます。そのためホーク2号で円盤を追跡するも撃ち漏らすという失敗をしてしまいます。それでV3のクラタ隊長にこっぴどく叱られてしまいますが、もともとクラタ隊長はウルトラ警備隊のエリートに少なからぬ反感があったようです。

アンヌ隊員はモロボシ=ダンを心配して精密検査を勧めますが、宇宙人であることば知られるのを恐れて拒否します。この段階でアンヌ隊員はモロボシ=ダンの脈拍・血圧・熱の異常に気付いていないみたいです。熱90度に気づいたら大騒ぎになるはずです。レントゲンや心電図はごまかせなくても、脈拍・血圧・熱くらいならカモフラージュする能力を持っていたのでしょうか。

モロボシ=ダンのもとにセブンの上司が現れ帰還命令を出します。映像付きの通信なおかもしれませんが、熱に浮かされていましたのでダンの見た幻なのかもしれません。

無理に夜勤をしていたため、V3からの宇宙人襲来の急報を伝えそこなうという失態も演じます。

頑張って働くのは大事ですが、体の不調を訴えずそれが原因で失敗をするというのは社会人としてどうかと思います。

ダンは、上司の命令を無視してウルトラセブンに変身し、ゴース星人の放った怪獣パンドンとの闘いに赴きます。ホーク3号の救援もありなんとかパンドンの手足を切断しますが、ダンは再び倒れ伏します。

いよいよ精密検査を受けなければならなくなったダンは基地を抜け出します。そして偶然であった姉弟に助けられます。

「ウルトラセブン」で何度も繰り返し登場する妙齢の姉と少年期の弟が、最終話でも出てきます。スタッフは本当にこの組み合わせが好きなようですね。

このタイミングでゴース星人は基地を完成させたようで、地球に宣戦布告と降伏勧告をしてきました。防御不能の地底ミサイルを使って世界の各都市を順次破壊していきます。

これに対抗してウルトラ警備隊はマグマライザーに爆弾を詰め込みゴース星人の基地を破壊します。地球人は地底に対する備えはない、とあざ笑ったゴース星人でしたが、自分たちも地底からの攻撃への備えはありませんでした。

失った手足をメカで補強したパンドンで決戦を挑みましたが、ウルトラ警備隊と最後の力を振り絞って戦うウルトラセブンの前に敗れ去ります。ここにゴース星人の侵略は阻止されました。

怪獣の失われた四肢をメカで補強するというのは、その後「ゴジラVSキングギドラ」でも現れます。この時は四肢ではなく、首と翼でしたが。

モロボシ=ダンがアンヌ隊員に自分が宇宙人であることを明かすシーンが有名です。今観ても美しいシーンだと思います。

精密検査を徹底拒否していたモロボシ=ダンでしたが、さすがにもう地球に居続けられる状況でないことに気づき、告白したのでしょう。

なお、この時モロボシ=ダンは「西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んで行く。それが、僕なんだよ」と言いますが、明けの明星とは地球の内側にある金星のことで、地球から見て必ず太陽の方向に見えます。したがって明けの明星は西ではなく東に見えます。なぜ「西の空」といったのかはファンの間で議論になったとのことです。西方浄土に引っ掛けたとか、沖縄出身の脚本家が「西」に思い入れがあったとかです。

今ならネットで脚本家が嘲笑されそうですが、昔のファンは優しかったとも言えるし、読みが深かったとも言えます。

上司の警告が正しければウルトラセブンは生きてM78星雲に帰還することはできなかったはずですが、アンヌ隊員に予言したように自力で飛んで行ったのかもしれません。

子供時代に観た時は、ウルトラセブンは死ななかったと思ったのですが、今見ると、どちらとも言えません。

「ウルトラマン」の最終回を意識したのだとは思いますが、どちらの最終回も甲乙つけがたいものがあります。

まさに時代を超えた名作です。
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