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【朝日新聞】「誰がやっているんだか分からない締め付け」なんて無いと思います

1月1日朝日新聞朝刊。オピニオン欄。2020年の東京五輪・パラリンピックにちなんだ「TOKYO再び」の特集です。第一回は漫画家ヤマザキマリ氏と解剖学者養老孟司氏の対談です。

(略)
養老:なんで8月のくそ暑い時にね。米国に盾突くと怒らせちゃうでしょうと思考が止まり、議論が終わるんですよ。いいのか、こんなことで。
ヤマザキ:不思議なのは、どうしてそれに物言う人がいないのかってことなんですよ。今って民主主義と言いながら、批判とか風刺とかを許さない窮屈さがありますよね。
養老:僕が見ていると、今は戦時中の日本とそっくりです。
ヤマザキ:私が子どもの時はみんな平気で田中角栄のまねをしていたし、ヨーロッパではテレビでコメディアンたちが政治家の風刺をやって、それが人々にもウケている。俯瞰して物事をみられる自由こと民主主義じゃないですか。でも今の日本では誰も政治家のまねなんかしない。前回の五輪では、三島由紀夫や遠藤周作のような作家たちも賛否両論を述べていましたが、今はそんなエネルギーの気配は感じられない。
養老:誰がやっているんだか分からない締め付けが多いんですよね。
ヤマザキ:決定的な独裁者のような人物がいれば分かりやすいのでしょうけど、そういう実態もない。ネットの炎上もそう。日本は宗教に拘束された国家ではありませんが、「世間体」っている強烈な戒律はあると思うんです。
(略)



両氏の認識とは異なり、8月に五輪をすることへ物言う人はいました。マラソン競技のためのサマータイム導入案が出た時に批判は起きています。

そもそも、サマータイムを導入されたら庶民も巻き込まれますので異論が出ましたが、そうでなければ暑かろうが寒かろうが、競技者は大変でしょうが、一般人に無関係です。

五輪は、国家が大きくからむとはいえその本質は民間主催のスポーツ大会に過ぎません。運営への声が小さいからといって民主主義の成熟度とは関係ありません。


昔政治家のものまねをする人がいたのに今いないというのは、別に「誰がやっているんだか分からない締め付け」のせいではなく、ものまねして面白い政治家がいないだけではないでしょうか。

ヨーロッパではコメディアンが政治家の風刺がウケているようですが、それも文化の違いだとしか思えません。


前回の五輪では作家が賛否両論を述べていたのに、今はそんなエネルギーの気配もないそうです。

しかし、一旦決まった競技場の設計もエンブレムも反対意見が噴出して覆されています。ボランティアの募集も、”やりがい搾取”と批判が殺到しました。

前回の五輪のことは具体的には知りませんが、一般人からの批判は今回の方が多いんじゃないでしょうか。

「誰がやっているんだか分からない締め付け」なんて感じられません。


そもそも有名人の二人が大手の新聞の一面を使って、五輪の現状を批判しています。「物言う人がいない」どころではありません。


結局、両氏が言っているのは、”昔は良かった”と”欧米では・・・”という浅薄な批評でしかないように思います。
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