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【朝日新聞】作品に罪はあるのか?

4月11日朝日新聞朝刊オピニオン欄「耕論」のコーナー。「作品には罪はない?」は、先に麻薬取締法で逮捕されたタレントの出演映画の公開や音楽の配信をどうするかという問題を論じています。

その中から、教育評論家の尾木直樹氏は、薬物で捕まったタレントの作品を公開すると、青少年に悪影響を与えると警鐘をならしています。

 「作品と犯罪は別だ」「作品に罪はない」「過去の作品まで封じるのは行き過ぎ」という意見は、一般論としては理解できます。
 ただ、それは大人だけの意見です。当然、社会には子どももいます。ぼくは、薬物汚染の「弱者」である子どもを守る立場から警鐘を鳴らしたいのです。現時点では作品は自粛すべきだと思います。
 薬物汚染の低年齢化が進み、「小学6年生が大麻吸引」「中学生が覚醒剤を使用」といったニュースは何も特別ではありません。ネットやSNSなど入手方法も容易になったうえ、価格も安くなっています。そもそも日本の子どもたちは他国と比べて自己肯定感が極めて低く、薬物に流されやすい土壌が熟成されているのです。
 関西の有名私立4大学の新入生約2万3千人が答えた2018年の調査では、薬物の使用を「絶対にダメ」と考える学生は91%にのぼりましたが、「個人の自由」と考えている学生も7%いました。薬物使用の目撃経験者は6%で、入手できると答えた学生は56%にもなりました。
 母数が多いし、新入生が高校時代の経験で答えているのだから、深刻な事態です。
 薬物乱用の防止教育について言えば、単に恐怖心をあおるようなものではなく、脳への影響など科学的知見に基づいた内容であるべきです。
 「覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか」というコピーがありました。でもピエール瀧被告は、何十年も芸能界で活躍してきました。よきパパだったとさえ言われています。彼の作品が平然と出続けたら、子どもたちに、薬物の恐ろしさは「大人が大げさに脅しているだけ」と受け止められてしまいます。
 例えば五輪メダリストは、ドーピングの発覚によりメダルを剥奪されます。薬物で運動能力を向上させたとみなされるからです。つまり、薬物と結果が結びついているのです。ではなぜ、作品中の俳優の名演技と薬物は「別物」なのでしょうか。演技が日常的な薬物摂取による「ドーピング」的効果なら、両者には関係があると言えます。被告が俳優として社会的責任を果たすためにも厳しい姿勢でのぞむべきです。しかし見捨てるのではなく、依存症の治療には社会が温かい手を差し伸べないといけません。
 東映は予定通り出演作品を公開しました。いったん見合わせ、この事件が若い世代に与える影響を慎重に見てほしかったです。公開を称賛する声もありますが、そこに見える大人の薬物への鈍感さや、依存症に対する脳科学的な無理解に、ぼくは憤りを感じます。尾木ママはこの問題では譲れません。子どもたちは、大人の対応ぶりをしっかり見ているように思います。



五輪メダリストがドーピングでメダルを剥奪されるのは競技のルールに反したからです。肉体の修練によって生まれた記録ではないとされ価値をなくします。

しかし違法薬物でハイになった状態で作られた芸術作品の場合は事情が違います。芸術作品の価値判断の基準にどうやって作られたかは無関係です。我々が人類の宝だと思っている音楽・絵画・彫刻も表沙汰になっていないだけで、もしかしたら違法薬物の力を借りて生まれたものもあったかもしれません。誰もそんなことは気にしないというのが現実です。


>ピエール瀧被告は、何十年も芸能界で活躍してきました。よきパパだったとさえ言われています。彼の作品が平然と出続けたら、子どもたちに、薬物の恐ろしさは「大人が大げさに脅しているだけ」と受け止められてしまいます。
私は子供ではありませんが、そんな気もしてきます。何十年も使っていて周囲に異常を気づかれず、特に目立った健康被害もないようです。

依存性があるものと言えば、違法薬物だけでなく、煙草や酒も同じです。違法物と合法物に絶対的な違いがあるわけではなく、法律で決めただけです。したがって日本の基準で違法の薬物が合法となっている国もあります。

単に決めただけなのです。

したがって、このタレントの出演映画の公開云々よりも、何十年も使い続けてきたという事実の方が社会への衝撃は大きいものだと思います。


>東映は予定通り出演作品を公開しました。いったん見合わせ、この事件が若い世代に与える影響を慎重に見てほしかったです。
仮に、”違法薬物に手を出した役者が出ている映画の公開は永遠に禁止すべき”という主張なら賛成はしませんが、主張の明確さは認めます。

しかし、”一旦見合わせろ”とか”影響を慎重に見ろ”という主張だと、世間の空気を読んで決めましょう、と言っているだけのような気がします。

東映に異議を申し立てるなら、どうすべきなのかを明言すべきです。

つい先ごろ、やはり大麻不法所持で逮捕歴のあるタレントが死去しました。このタレントも大河ドラマ「いだてん」に出演していて放映される予定だそうです。特にこれを非難する声はありません。

二人のタレントのやったことに違いなどないのに扱いが違っているのは、論理ではなく空気で批判しているからではないでしょうか?
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No title

とかく日本人は、一人何か悪い事をしたりすると、全体責任に
なる風潮がありますが、私は他の一生懸命に努力した人達には、
責任はない、と常々思っていました。

Re: No title

おっしゃる通りだと思います。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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