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【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第四話「脳を切る ”悪魔の手術 ロボトミー”」

Eテレにて放送。

主人公は米国の精神科医ウォルター・フリーマン(1895~1972)です。ロボトミー手術の考案者です。

当時、精神疾患は不治の病とされ、療養院に閉じ込められるだけで事実上”治療”は行っていませんでした。その時期に生まれたのがロボトミー手術です。

1895年:フィラデルフィアで医者一族の長男として生まれる
1924年:28歳で、米国最大の精神病院セント・エリザベス病院の研究所長となる
1935年:ロンドンの精神学界で、チンパンジーの脳を切ることで狂暴性を抑えられたという研究成果が発表される。それに対して、ポルトガルの医師エガス・モニスが人間への応用を提案する。
1936年:モニスが人間の脳の前頭葉から視床下部の回路を切る手術で、精神疾患の70%が治っり改善したと発表する。
1936年:モニスの発表に触発されフリーマンが手術を始める。四カ月で6人に手術をして3人が退院した。手術をロボトミーと名付ける。
1945年:第二次世界大戦が終了し、公立病院に前線から精神疾患を患う兵士がつめかける。
1946年:フリーマンはアイスピックを使るロボトミーを開発。これにより手術時間は10分足らずに短縮された。
1949年:エガス・モニスがノーベル賞を受賞。このころがフリーマンの絶頂期だったが、徐々にロボトミーの負の側面が表に出てくる
1954年:フリーマンはロボトミーの適用範囲を広げる。子供や犯罪者・同性愛者までも対象とする。
1962年:小説「カッコーの巣の上で」が発表。ロボトミー手術の危険性が一般にも周知される
1967年:この時期、唯一ロボトミーを許可していたカルフォルニアのヘリック記念病院でロボトミー手術を受けた患者が死亡し、許可が取り消される。ロボトミー手術の終了
1972年:フリーマン死去
1975年:「カッコーの巣の上で」が映画化

■感想
番組では、エガス・モニスとウォルター・フリーマンの役割分担がはっきり分からなかったのですが、どうやらモニスが考案して、フリーマンが実用化したということのようです。今の基準なら二人でノーベル賞を共同受賞かもしれません。

ジョン・F・ケネディーの妹(ローズマリー・ケネディー)もフリーマンのロボトミー手術を受けています。名門の家故の重圧に苦しんだのか、問題行動が多かったようで、父親がフリーマンに手術を依頼しました。しかし手術は失敗し、ほぼ廃人状態で療養院に送られました。これまた名門故なのか、長い間周囲には秘匿されていました。

映画「カッコーの巣の上で」を観た影響ですが、ロボトミーを受けたら全て廃人に近くなると思い込んでましたが、全てがそうでもないようです。番組に少年期にロボトミーを受けた68歳の男性が出てきましたが、普通にインタビューに受け答えてます(ただし、本人の証言では、すべてにおいて意欲がなくすぐに諦めてしまう性格になった、と言っています)。問題行動はなくなるので、一見手術が成功したように見える例も多々あるようで、これがフリーマンが軌道修正できなかった理由らしいです。
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