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【映画】バイス

主演:クリスチャン・ベール
製作:ブラッド・ピット

ブッシュ(息子)政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーの伝記映画です。

「バイス(vise)」とは「悪徳」の意味と「副(大統領)」の意味がありますので、それをかけています。

青年期のチェイニーは、酒におぼれ大学を中退、肉体労働者として働いてます。それも真面目に働かず、けんかに明け暮れる日々。奥さんにハッパをかけられ、奮起してホワイトハウスで働き、ラムズフェルドの弟子となり頭角をあらわします。ブッシュ(息子)政権下で、最強で最凶の副大統領として手腕を振るい、イラク戦争の仕掛けます。

事実に基づいた映画だということですが、うだつが上がらない肉体労働者がいきなりホワイトハウスで働きだすのは不自然でした。映画に嘘はないのかもしれませんが、本当のことを(そして大事なことを)描いていないような気がします。

それに関連して思ったのですが、こういう映画を喜ぶアメリカのレベラル層というのは、田舎に住む白人の肉体労働者が嫌いなんだなあ、というの実感しました。”リベラル”というのは本来弱い者貧しい者の味方のはずなのですが、アメリカのリベラルの偽善的なところが透けて見えました。

サダム・フセインのイラクが大量破壊兵器を持っていると、チェイニーが強弁する姿を描いていますが、本当にイラクが大量破壊兵器を持っていると考えていたのか、持っていないのを知っていて濡れ衣を着せたのかが映画でははっきりしません。アルカイダとイラクの関係も同じです。

イラク戦争の結果チェイニーの会社の株価が急上昇したという説明がありますが、チェイニーが株価のために戦争を起こしたとまでは言っていません。つまりチェイニーは”vice(悪徳)”だ、と言っておきながら、具体的にどう悪いのかは伝わってきませんでした。

役者が政治家そっくりに扮しているのが面白かったです。しかし、真面目にアメリカ政治の裏側を勉強したいという人には勧めにくい映画です。
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えいび

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