【朝日新聞】地方の大学で学ぶとアニマルスピリットを持つの?
5月22日朝日新聞朝刊オピニオン欄。一極集中化対策として東京23区の大学定員を抑制する政策についての意見です。その中から東京大学客員教授・増田寛也氏の「若者よ、地元で起業の道へ」を引用します。増田氏は、政府有識者会議で座長代理としてこの件に関わってきました。
賛成できない意見です。
東京の大学に行きたい若者を行きにくくしたからといって、野心的な若者を多く生まれるはずがありません。単に東京と地方の大学の格差が生まれるだけです。東京の大学に行けなかった若者はうつうつとすることはあっても野心的になるはずありません。
昭和・平成は企業は協調性を求めてきたのが現在の日本の低迷の理由という分析ですが、地方の大学に進むと協調性がなくなり、その若者を採用することで、企業が活性化するというのでしょうか。まるで意味が分かりません。
だいたい増田氏が教えている東京の学生も「新しいことを貪欲に吸収しようとするし、我々とは違った社会への敏感さ」があるそうです。東京で勉強しようが、地方で勉強しようが、よく学ぶ学生はよく学ぶだけです。
増田氏からは、既存のシステムや文化をぶち壊してやりたいという感情の発露しか感じられません。
(略)
私が有識者会議で考えたのは、アニマルスピリット(野心)を持って起業に突き進む「とんがった若者」が多く出やすいように社会通念を変えたいということでした。とんがった若者が東京の有名な大学、大企業に行く進路だけではなく、各地で業を起こすことを推奨するのです。
昭和と平成を振り返ると、若者は大学の偏差値でふるい分けられ、大企業では協調性を求められてきました。その最も大きな場が東京です。こうして今の社会を築いてきましたが、日本の大企業は活力を失い、長く低迷してきたように、かつての成長モデルは限界にきています。
(略)
23区規制に抵抗するのは、当事者の若い人たちより、「東京の大学に入って、大企業に行けば安心」と考えてきた親や高校の先生といった上の世代です。今の若者たちは「海外に出て行こうとしない」「意欲がない」などと言われますが、私が大学院で教えている学生たちは、新しいことを貪欲に吸収しようとするし、我々とは違った社会への敏感さもあります。こういう力を生かして地方で起業する若者が増えてほしいのです。
もちろん、地方の大学や企業も大変身を遂げなければなりません。この法律を「平成の悪法」と呼ぶ人もいます。そう言われないように多くの人たちの意識を変えていかなければならないと思っています。
賛成できない意見です。
東京の大学に行きたい若者を行きにくくしたからといって、野心的な若者を多く生まれるはずがありません。単に東京と地方の大学の格差が生まれるだけです。東京の大学に行けなかった若者はうつうつとすることはあっても野心的になるはずありません。
昭和・平成は企業は協調性を求めてきたのが現在の日本の低迷の理由という分析ですが、地方の大学に進むと協調性がなくなり、その若者を採用することで、企業が活性化するというのでしょうか。まるで意味が分かりません。
だいたい増田氏が教えている東京の学生も「新しいことを貪欲に吸収しようとするし、我々とは違った社会への敏感さ」があるそうです。東京で勉強しようが、地方で勉強しようが、よく学ぶ学生はよく学ぶだけです。
増田氏からは、既存のシステムや文化をぶち壊してやりたいという感情の発露しか感じられません。
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