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【本】「ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた」 その1

監修:佐藤文香

ジェンダーを研究している一橋大学の佐藤文香教授のゼミ生が、友人や知人から問いかけられたジェンダー論に関する質問をQA形式でまとめたものです。

いくつか感想があるのですが、今日はその中の一つを取り上げます。なんでこの一つを取り上げたかというと、本の感想というより、先般の愛知トリエンナーレに絡む感想だからです。

第十五章の「どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの?」で、2014年に三重県志摩市で海女をモチーフにした萌えキャラが公認キャラと認定されたことに女性蔑視だと抗議があった件を取り上げています。

当時のニュースを覚えていますが、扇情的とまでは言いませんが割と大胆なデザインでした。

引用します。

『女性の性的な表現が公的組織から公認を受け、公共施設に掲示されることには、次のような問題があります。まず、性的な表現が公認を受けるとは、公の「お墨つき」を得ることであり、あたかもそのような性的なありかたが推奨されているように思われてしますでしょう。そして、公共施設に性的な表現が掲示されれば、子どもを含めた不特定多数の目にはいってきます。』


つまり、性的な萌えキャラが、公に認められたこと、公共施設に入り込んだことを問題視しています。公認されなければフェミニストたちは黙認したかというとそれは分かりませんが、公の場に進出したことにたいして強く異議を申し立てています。

これは先般の「あいちトリエンナーレ」での騒ぎと似ています。ここでは朝鮮人慰安婦をモチーフとした少女像や、昭和天皇の写真を燃やすなどした作品が、税金を投入した公の場所に置かれたことに異議が殺到しました。

論理の構造は同じです。税金を投入して公的なものになったのだから納税者は発言します、ということです。

我々はややもすれば自身の政治的立場に引きずられて、片方の苦情は当然だがもう片方は表現の自由への侵害だ、というダブルスタンダードにおちいりがちですが、素直に考えれば両者のよってたつ論理は同じだと認めるほかありません。
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えいび

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