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【朝日新聞】ブータンから 誰もが幸せ感じられるように

10月3日朝日新聞朝刊オピニオン欄から

「風」というコーナーで「誰もが幸せ感じられるように」という題で、アジア総局長の藤谷健氏のブータン王国の紀行が載っています。ブータンでは国民の幸せの実現を測る指標としてGNHという理念を提唱しています。

(前略)
以前からこの国を訪ねたいと思っていた。「国民総幸福」という開発理念に関心があったからだ。Gross National Happinessの頭文字でGNHと呼ばれ、社会発展は物質的な豊かさの追求だけではなく、精神的な豊かさや国民の幸せの実現が不可欠だとする。国民総生産(GNP)に代わる概念として、約40年前に当時の国王が提唱した。
(中略)
ブータンでは6年前の国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたという。本当だろうか。(中略)
人口70万人の小国から日本が学べることは少なからずありそうだ。最低、その気概だけでも。


物質的に豊かだからといって幸せとは限らない、というのは事実だと思います(ただし貧乏だとほとんどの場合不幸せ、というのも否定しにくい事実ですが)。幸せになるには物質的な豊かさだけでなく、健康であったり、未来に希望があったり、家族円満であったり、といった様々な要素がからみあります。政府が介入できるものもあれば介入できないものもありますが、国民を幸せにすることが政府の目標という考えは間違っていないと思います。

しかし、藤谷氏のこの記事にはあまり好印象を持てませんでした。

ブータンに学ぶとすれば、GNHを上げるためにどういう政策をしているのか、ということです。これについて藤谷氏はなにも触れていません。

また、国民の97%が「幸せ」と考えているのが本当なのかを検証する必要もあります。これは藤谷氏も「本当だろうか」と言及していますが、一人にインタビューした答えしか載せていません。こうしたことは生データと計算式を検証しないと、97%という数字をそのまま信じるわけにはいきません。

わざわざブータンに出かけていきながら、こうした検討もせずに、“日本が学べることは少なからずありそうだ”などと書くのは、都会人が口だけで田舎の暮らしをほめたたえるのと似ている気がします。
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えいび

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