FC2ブログ

【朝日新聞】それは疑似科学では?

10月6日朝日新聞朝刊「シンギュラリティーにっぽん」の第2部「見えないルーラー」の五回目「異性との相性、決め手はDNA?」より

 結婚を夢見る女性たちに呼びかけるには、似つかわしくない言葉だった。
 「唾液をとって、ポストに入れてください」
 9月初めの日曜日、横浜港に停泊した豪華客船ダイヤモンド・プリンセスで、婚活クルーズの下見会があった。結婚相談所「ノッツェ.」を展開する結婚情報センター(東京)が主催し、韓国や長崎を10月末から船で回る。
 この日の下見会は女性が対象で、8人が参加した。ラウンジに集まった女性たちに配られたのは、小さなポリ袋に入った遺伝子検査キット。「DNAの数値をコンピューターで分析して相性が合う男性を紹介します」と田山純子法人事業部長が説明した。
 「婚活は初めて」という30代前半の女性会社員は「生物として相性が合う人がどんな人なのか知りたい」と参加を決めた。
 今年1月から同社が始めたDNAの相性でお見合いするコースには、数百人の男女が参加している。
 相性を判断する根拠にしているのが、免疫をつかさどる「HLA」遺伝子のタイプ。医道メディカル社長の陰山康成氏によると、約1万6千通りあり、タイプが「似ている」異性ほど相性が悪く、「似ていないほど」相性がよい。「自分とかけ離れたタイプの男性が2晩着用したTシャツの匂いを、女性が好ましいと感じた結果をまとめたスイスの論文があります」
 埼玉県深谷市に住む自営業の女性(32)は、DNAコースに参加して半年になる。7人の男性と会い、2人の男性とデートしたが、「運命の人」とはまだ出会えていない。「実際に会うと、いろいろな人がいる。DNAは一つのきっかけです」
(略)


今日のテーマは究極の個人情報といわれるDNAを分析できるようになったことで社会がどう変化するのかを考えています。引用していない部分では、自分のルーツ探しのために登録したDNAデータを捜査機関が利用していて開発者が困惑しているということが報告されていました。犯人そのひとの登録は必要なく例えばいとこが登録していたら、犯人はその人の親類であると判明する、という仕組みです。自分が登録していなくても、親類の誰かが登録してしまえば追跡されてしまうという理屈です。

解決しなかった事件が解決するという意味では喜ばしいことですが、反面警察国家みたいで気味の悪さも覚えます。

しかし、引用したDNAの相性診断はちょっと違います。これは疑似科学としてとらえるべきでしょう。

DNAによって相性がわかるという理論は、「スイスの論文」があると事業主が言っているだけで、その実験というのも、女性が匂いを好ましく感じた、というだけです。

「相性」というのは匂いだけではありませんし、男性の方がその女性の匂いをどう感じたのかもはっきりしていません。一方的に匂いを好んだだけという可能性もあります。

だいたい、ある女性はDNAで「相性」がいいはずの7人と出会い、2人とデートしてもぴったりくる相手に出会っていません。これはDNAによる相性診断が科学的根拠を持たないからではないでしょうか?

科学の発展にどう向き合っていくべきかを考えるのは大切なことですが、疑似科学にまともに向き合うのは時間の無駄だと思います。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle