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【本】奇跡の六番勝負 サラリーマンがプロ棋士になった日

著:吉田靖

将棋の奨励会で三段に上りながら年齢制限の壁に阻まれ退会した瀬川晶司さんは、その後アマとして活躍を続けていました。その戦績はすばらしく何人ものプロ棋士を破り、さらにA級棋士(一番ランクの高い棋士)までも打ち負かしました。周囲の協力を得て瀬川さんは、異例のプロ編入を願いでます。その顛末を描いたドキュメントです。

プロ棋士になれたかどうかは副題でネタばれしているので明らかですが、一連の経緯は手に汗握るものです。

将棋会にうとい一般人からすると、プロ棋士に何度も勝っている人がプロ入りを望むなら認めるのが自然です。しかし、将棋会には独特の考えがあります。強い人間が自然とプロになる、というのではなく、年齢制限のある一定の試練を乗り越えたものがプロ棋士という称号を手に入れる、という考えのようです。そのため、一度その試練に失敗してしまった瀬川さんが、その後いくら強くなっても実績を残してもプロ棋士にするというのは掟に反する、という意見が根強くありました。

これは必ずしも自分たちの既得権益を守りたいということではなく、他の夢破れて去っていった元奨励会員との公平性を守りたいという思いでもあります。

それと一般人に理解しづからったのは、プロ棋士とプロ棋士寸前の奨励会員三段の実力差は紙一重というか逆転していてもおかしくはないというのが、将棋会の常識のようです。したがって瀬川さんがプロ棋士にいくら勝っても別に衝撃ではないという見方があったようです。

将棋がわからなくても興味深く読むことができました。


未見ですが、瀬川さんのプロ編入試験を題材にした映画も作られていました。機会があればそれも観てみたいです。
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No title

瀬川さんのドキュメント映画をぜひ見たいものですねー。
その後里見さんは編入試験を受ける気持ちになったとか!
女性棋士の誕生が待たれますねーすばらしい記事で楽しかったです。☆!

Re: No title

里見さんにはぜひ頑張ってほしいと思っています。
応援してます。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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