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【テレビ】大草原の小さな家 22話 吹雪の中

たまに感想を書く「大草原の小さな家」です。今回は、インディアンが登場していて考えさせられることが多いエピソードです。おそらく原作には存在せず、テレビ用に用意されたエピソードだと思われます。というのも、今回のエピソードはインガルス一家は終始インディアンに好意的ですが、小説「大草原の小さな家」は後年インディアン蔑視の描写が問題視されているからです。

このエピソードの16年前の1862年にミネソタ州で起きたスー族の暴動(ダコタ戦争)が背景にあります。

あらすじ:
インガルスの一家は旅の途中に吹雪に遭遇し空き家に避難します。家族を残して狩りに出たチャールズは吹雪にまかれ瀕死のところをインディアンに助けられます。一方の家族のいる空き家にはインディアンを追う保安官が避難していました。保安官はインディアンを縛り上げますが、夜中にインディアンは自力で脱出します。その後、食料が乏しくなったチャールズはやむを得ず馬を殺して食べようとしますが、そこにインディアンが仕留めた鹿をもって戻ってきます。チャールズは感謝しますが、保安官は反射的にインディアンを撃ちました。保安官は自分の間違いに気づき、傷の癒えたインディアンを追うことをやめます。


劇中、保安官は、ダコタ戦争でスー族に生き残りがいたのはリンカーン大統領が解放したからだ、と言っています。しかし史実では、リンカーンは黒人奴隷に対するのとは違い、インディアンに苛烈だったことで知られています。ドラマなんだから史実と合わなくてもいいのですが、ドラマ制作者にリンカーンを善人、ということにしたい強い思いがあるのがわかります。


現実のチャールズ・インガルスとその家族がインディアンに対して好意的であったとは思えません。当時のたいていの白人がそうだったはずです。しかしテレビドラマがつくられた時代になると、インディアンを迫害するものは悪、という図式になっていたみたいです。


違和感があったのはインディアンの描写です。吹雪にまかれたチャールズを助けたのは、善良な性格なのだとしても、いったん逃げ出した小屋に鹿を担いで戻ってくるのはリアリティがありません。これではどういう人間なのか理解できません。インガルス一家や保安官は芝居として成り立っていますが、インディアンはただ彫像のようにそこにいるだけです。

インディアンが実は善人なのだ、ということを強調の上にも強調しないと視聴者には説得力を持たなかったのかもしれません。インディアンを好意的に描こうとしているのはわかりますが、インディアンを人間として描くことには失敗しています。
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