FC2ブログ

【朝日新聞】大人版PISA:開国迫られるか日本型人材育成

10月9日 朝日新聞朝刊オピニオン欄 「ザ・コラム」より引用します。

いま日本各地で無作為に選ばれた大人5千人が難しい国際試験に挑んでいる、というか挑まされている。国際成人力調査(PIAAC)と呼ばれるテストだ。
耳慣れない試験だが、日本人の自信を失わせた国際学習到達度調査(PISA)の大人版と言えば、ピンと来る方も多いだろう。
(中略)
マクドナルドの商品のカロリーを計算するとか、ソニーなど数社のラジオの性能を比較するとか、お買い物クイズみないで出題意図が読めない。正解が複数ある問題も多く、日本勢はいかにも苦戦を強いられそうだ。こんな試験、ありだろうか。OECDの本部があるパリに乗り込み、仕掛け人に直接尋ねてみた。
(中略)
対話は延々3時間に及んだ。ひしひしと感じたのは、世界の労働力市場から見ると、日本型人材は魅力を欠いているという現実だ。上司からの指示には忠実だが、提案力に欠ける。手本のある仕事なら得意だが、前例がないと二の足を踏む。自分と同質な集団には溶け込むが、異質な人々との協働は怖がる---。海外市場が求めるこれからの人材とは対照的である。
日本の若者が就職氷河期に苦しんでいると知っても外国企業や国際機関は一向に手をのばしてこない。日本の高等教育がグローバル化に対応していないことを知っているからである。日本企業は生産拠点を海外に移し、外国人の採用に励む。これでは内外で日本人の就職口は増えようもない。
理由の一つは、日本の試験システムにあるのかもしれない。日本では明治以来、教室で習った知識を試験用紙に速く正確に再現できる者が優秀とされた。だが「そんな知識はネットに接続すれば誰でも得られる」とシュライヒャー氏は言う。たしかにいま国際社会が奪い合っているのは知識量の多い人材ではない。異質な人々とともに難題を解決できる突破方の人材である。
(中略)
もちろん成人力調査は完全にはほど遠い。珍問や奇問はあっても、仕事に不可欠な対話力や説得力を測る設問はない。何より個性を無視して人を労働力と見るあからさまな経営者目線は不快ですらある。
それでもたしかなのは、シュライヒャー氏が繰り出す国際試験がこの先も、黒船のように日本を揺さぶり続けることだ。この秋はひとまず、無作為に選ばれた大人の方々の健闘を祈るしかない。
山中季広(ニューヨーク支局長)


支離滅裂です。

「成人力調査は完全にはほど遠い。珍問や奇問はあっても、仕事に不可欠な対話力や説得力を測る設問はない」だの「こんな試験、ありだろうか」と言いながら、「それでもたしかなのは、シュライヒャー氏が繰り出す国際試験がこの先も、黒船のように日本を揺さぶり続けることだ。」と言っています。そんなことは、たしかでもなんでもありません。

なぜ、山中氏が根拠なく大人版PISAが今後の日本に影響すると考えているかといえば、日本の教育に対するステレオタイプの批判を持っているからでしょう。大人版PISAにはおかしなところあっても、日本の教育システムを否定するような大人版PISAは評価しておきたい。この心理が、支離滅裂の原因です。

そもそも山中氏のいう“日本型人材”はほんとうに日本だけに多いのでしょうか。一部の起業家だけの比較ではなく、国民一般を国際比較したら案外どこも似たような結果になるかもしれません。「明治以来・・・」という決まり文句だけでは説得力がありません。

外国企業や国際機関が就職氷河期に苦しむ若者を採用しないのを“日本型人材”のせいにするのは失笑ものです。就職難は日本だけではありません。

このように山中氏の日本の教育の批判は、当たっているかもしれませんが、根拠がなく世間話のレベルに過ぎません。

もう一つ言いますが、知識はネットに接続すれば誰でも得られるからいまや知識の豊富な人材に価値がない、というのは俗説です。私はIT業界で働いていますので断言できます。知識がある人間がネットを活用するから活躍できるのです。知識なしでネット検索だけでは仕事はできません。10年後や20年後は分かりませんが、少なくとも現在はそれが現実です。知識を甘く見るのは間違いです。

参:山中支局長のコラム)【朝日新聞】同時テロ10年 ブッシュ氏のエリートパニック
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

この記事をもう一度読み直すために、検索したところ、こちらのブログにたどりつきました。趣旨をまったく読み違えておられるように思いましたので、一言申し上げます。全体として筆者が言わんとしていることは、今、世界では問題解決能力が以前よりもより重視され、教えられたことだけを忠実に覚えるとか、言われたことだけやる人材は世界では必要なくなっている。そのようなタイプの人間の代わりは、ITを活用すればできるような時代になりつつある、ということを指摘していると思います。海外で勤務したことのある方であれば、この筆者の指摘は支離滅裂どころか、まさにその通り、という感じです。知識が重要ではない、ということでなく、問われるのは目の前の問題をどうやって解決するか、その力だ、ということです。
sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle