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【言葉】考えられます

1月12日朝日新聞朝刊オピニオン欄。フォーラム『皇族の「人権」』より上智大学名誉教授(憲法学)高見勝利氏の一文を引用します。

すべての国民は憲法で、「幸福を追求する権利」や「結婚の自由」「職業を選ぶ自由」「表現の自由」、性別や出自で差別されない、などの基本的人権が保障されています。18歳以上の成人になれば、参政権も持ちます。
 では皇室の人たちに、こうした「人権」はあるのでしょうか。この問いを考えるには、彼らがそもそも「国民」なのかがカギになります。
 まず、日本に定住する国家構成員という広いくくりの「日本国民」(憲法10条)には、天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えられます。そのため憲法が保障する基本的人権は有しているというのが前提です。
(略)


気になったのは「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えられます」です。

この「考えられます」というのがくせ者で、誰がそう考えているのかはっきりしません。高見氏一人(もしくは賛同する数人)の主張する説なのか、憲法学会全体の通説なのか分かりません。この違いは重大です。

仮に「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えます」とあれば、いちいち「私が」といれなくても、高見氏がそう考えているのだな、と理解できます。

「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれているとするのが学会の多数意見です」というのも明確に伝わります。

なんの気なしに書いたのかもしれませんが、読んでいてもやもやしました。
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憲法そのものが曖昧?

高見さまは、憲法第一条「symbol」と関連付けて、「考えられる」とおっしゃったのでは?

1946年1月1日の昭和天皇による、いわゆる「人間宣言」以来、天皇は「人間」なわけですが、明治の大帝以来続いているアマテラスを頂点とする皇室祭祀の責務は負っているわけで、昭和天皇も祭礼を主宰する責務は最後まで全うされ、国民もそれを望みました。

平成天皇は「象徴」について深くお考えになり、不問に付すべきところは不問に付したうえで、不思議な笑顔の中にすべてを包み込み、祭祀の継続はされた、という状況だと思います。

この曖昧な部分こそ歴史であって、非論理的であってもそのように国民は幻想を共有していることがまさに「象徴」。
「考えられます」という表現には、憲法学者の「象徴」議論が底流にあるように思います。

因みに、赤い門のある大学の法学部の学部講義では第一条について深く追求しないようで、、、それはつまり、理論的には日本国憲法は論理的に破綻している、と結論付けることになるから?

天皇制について、令和の時代の日本共産党はどのように考えるのか聞いてみたいところ。朝日新聞、そこのところ突っ込まないかしら?

いずれにしろ、憲法改正をするのであれば、「象徴」に関する議論も深めるべきだと思います。

No title

 主語がないので疑問に思われたのですね。でも、通説なら通説と書くでしょう。この場合、高見氏の個人的見解です。法理論上、考えることができると、高見氏が思ったのです。この[られ]はもちろん可能の「られ」ですよね。理論上の可能性を言ったのです。

Re: No title

了解です。解説ありがとうございました。
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