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【GLOBE】アニメの力 世界に愛されるガラパゴスの産物

GLOBEというのは朝日新聞の別刷りで、確か月に一度くらいの割合で日曜日の朝日新聞といっしょに届けられるものです。外国に取材した特集記事が多く、一つ一つの記事も長めなので、朝日新聞本体の特集記事よりじっくりと読ませるものが多いのが特徴です。

2月2日のGLOBEに「アニメの力 世界に愛されるガラパゴスの産物」という日本のアニメが世界でどのように受容されているかを伝える記事が載りました。

その中で映画祭の審査員を務めるアニメ評論家・土居伸彰氏の分析を引用します。

(略)
「海外の人にとっての日本のアニメは、ちょっと変わったものだったりとして存在しているのが現実のはず。特定のアニメ作品を愛する人が世界の様々な所にいるという見方が正しいと思う。」ディズニーやピクサーは、作品が異なっても世界中で「広く、浅く」刺さるが、アニメは特定の好みを持つ人たちが好きな作品ごとに「狭く、深く」熱狂する傾向が強いという
(略)


ディズニーやピクサーが世界中で「広く」受ける作品を目指しているというのは、別に経営者に知り合いがいなくても想像できます。日本のアニメは別に「狭く、深く」を狙っているわけでもないのでしょうが、海外では「狭く、深く」受け入れられているようです。

その理由までは書かれていませんが、私が想像するに二つの理由があります。一つは日本のアニメの多くが漫画やライトノベルといった個人による創作物を原作としていること。もう一つが、日本アニメのメインターゲットである日本人の心性が外国では一般的ではないことです。

日本では漫画やライトノベルは、多少の編集者のアドバイスはあるにせよ、基本的には個人の創作であり、ものによっては妄想に近いようなものさえあります。ディズニーやピクサーのように、多くのクリエーターが合議して練っていく作り方だと一般に受ける内容になりがちです。

日本でなぜこうした作り方が可能かといえば、アニメを観る絶対数が多いからです。「成長を続けるアニメの海外市場」という添付された図では、国外での市場が伸びていることを示していますが、それでも半分以上は日本の売り上げだということが分かります。人口比からすれば、日本アニメを観ているのは圧倒的に日本人ということです。

ディズニーやピクサーが個人的趣味に走った作品を出しても、日本以外での売り上げはそう期待できませんし、日本で受ける保証もありません。一方、日本アニメは日本で確実に稼ぐ計算ができます。

もう一つの理由は、日本人の心性が世界的には標準でないことです。映画の興行収入から、世界のトレンドと日本のトレンドがズレがあることが知られています。死生観も外国とは違うみたいです。一方、アメリカ人の心性というのは、割と世界では一般的みたいです。

この二つの理由で、ディズニーやピクサーは「広く」受け入れられ、日本アニメは「狭く」ヒットしていると考えられます。

ところで文末に

(略)
また、この数年で台頭の著しい中国アニメは日本アニメそっくりで、しかも面白い
(略)


というのは賛成できません。別に私は、中国に敵意があるわけではありませんし、中国アニメを避けているわけでもありません。むしろ積極的に観ている方ですが、特別に「面白い」という作品に出合ったことがありません。「見られる」程度の作品がいくつかあるだけで、選んで日本に持ってきているはずなのに凡作も多々あります。

一体、中国アニメはどこで受けているというのでしょうか?
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