【朝日新聞】彼女は貧困層なのだろうか?
2月9日朝日新聞朝刊『「OK,ブーマー」世代間の確執』
米国で若い世代が経済的に困窮して、大きな政府を志向する民主党支持が多いという分析の記事です。
31歳で年収6万ドルというのは決して低収入とは思えません。
それと、費用の算出が年であったり月であったり週であったりとややこしいので、月を基準にまとめてみました。
収入・・・5000ドル(6万÷12)
住宅ローン返済・・・1200ドル
学生ローン返済・・・500ドル
託児所費用・・・1342ドル(305×4.4)
したがって約2000ドルが残ります。もう少し返済にあててもいいんじゃないかと思えるくらいです。
これで貧困といわれてもちょっとピンときません。
米国の貧困というと「賢者の贈り物」(O.ヘンリー)みたいなものを思い浮かべます。そこではほそぼそと暮らしながら、ささやか喜びを見つける美しい庶民の姿がありました。しかし現代の「貧困層」というのは、それなりに暮らしていながら、より富裕な人たちと比較して嘆いている人たちに見えます。
(略)
米ウィスコンシン州マディソンの疫学者メーガン・レイジャーさん(31)はこう話す。父は電気技師、母は会計士。中流家庭で不自由のない子ども時代を送った。だが、両親は娘の大学進学に備えた教育資金を用意していなかった。
高校卒業の翌日から入学までの夏の間。自動車部品メーカーの工場で夜勤に入り、週40時間働いた。それでも稼ぎは1年分の学費にもならず、在学中は寮の掃除係などとして働いた。疫学者になるという夢をかなえるため、働きながら大学院へ進んだが、卒業までに背負った学生ローンは8万ドル(約871万円)に達する。
現在、州政府衛生局で働くレイジャーさんの年収は6万ドルほど。学生ローン返済に月500ドル、2年前に買った住宅ローンの返済に月1200ドル、昨年7月に生まれた息子の託児所費用に週305ドルかかる。学生ローンをこのまま返済するには、30年かかる。
「完済する前に息子が大学生になり、自分の学生ローンを抱える。将来に向けた貯金や子どもの教育費費積み立てをする余裕は全くない」
(略)
米国で若い世代が経済的に困窮して、大きな政府を志向する民主党支持が多いという分析の記事です。
31歳で年収6万ドルというのは決して低収入とは思えません。
それと、費用の算出が年であったり月であったり週であったりとややこしいので、月を基準にまとめてみました。
収入・・・5000ドル(6万÷12)
住宅ローン返済・・・1200ドル
学生ローン返済・・・500ドル
託児所費用・・・1342ドル(305×4.4)
したがって約2000ドルが残ります。もう少し返済にあててもいいんじゃないかと思えるくらいです。
これで貧困といわれてもちょっとピンときません。
米国の貧困というと「賢者の贈り物」(O.ヘンリー)みたいなものを思い浮かべます。そこではほそぼそと暮らしながら、ささやか喜びを見つける美しい庶民の姿がありました。しかし現代の「貧困層」というのは、それなりに暮らしていながら、より富裕な人たちと比較して嘆いている人たちに見えます。
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