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【朝日新聞】ヘイト本を置く書店主はアイヒマンか?

2月23日朝日新聞朝刊の文化・文芸欄。『出回る「ヘイト本」、書店から考える 取次まかせの配本、「無責任」の指摘』

 『私は本屋が好きでした』。出版業界に詳しいライターの永江朗さんは昨年11月、書店関係者にとって刺激的なタイトルの書籍を世に出した。
 問題点として指摘したのは、書店特有の流通の仕組みだ。八百屋の店主が市場に足を運んで、新鮮な果物を品定めして仕入れるようなことが、書店には当てはまらないというのだ。「入荷したその瞬間まで、どんな本が入ってくるか分からない書店が数多くある」
 通常、書店に送られる本は、出版社に発注しなくても、問屋のような役割を果たす取次会社を介して、自動的に届く。これは「見計らい配本」と呼ばれ、書店の意思とは関係なく、規模や立地などに合わせて配本する仕組みだ。
 雑誌が売れた時代には、連日の発売日に合わせて大量の雑誌を一斉に全国の書店に届ける際、「ついでに」送ることで書籍の配送コストを吸収してきた。雑誌ありきだから、個々の書籍については深く考えなくてもよい仕組みだ。
 「どんな本が入ってくるかわからないまま店をしていれば、置いている本について、無責任でいられるわけです。『作る方が悪い』『買う方も買う方だ』と、自分がヘイト本を並べている責任は置いといて、作る側や買う側の責任にしている」
 こうした状況に「出版界はアイヒマンだらけ」と、本では強い言葉を使った。ユダヤ人を絶滅収容所に送った責任者アイヒマンは戦後、戦犯として裁かれた法廷で「命令を実行しただけだ」と主張した。「売れるから」とヘイト本をつくる出版社と同様に書店も、「考えず、与えられた仕事をこなすだけの『作業員』となっている」。
 出版不況が続き、書店が疲弊し、余力をなくしていることも、ヘイト本が蔓延する一因という。書店員は長時間労働、低賃金という厳しい環境に置かれていることは分かっている。それでも「タイトルや帯さえ見れば、本の扱い方を変えられるのではないか」と苦言を呈する。
(略)
 書店の現状について、取次はどう受け止めるのか。
 1月、同書の刊行にあわせたイベントに木村さんらと共に、取次大手トーハンの小野晴輝専務が登壇。見計らい配本にヘイト本が含まれる点について、扱う本の内容は「一切、価値を判断しないことを会社の立場としている」と説明した。
(略)


中小の書店は時間的経済的余力がないから送られた「ヘイト本」を店に出してしまっている。これはアイヒマン並みの無責任さだ、という告発です。

原則として書店は民間企業ですので、書店主が置きたくない本は置かなくてかまいません。

問題なのは、自分の書店だけでなく、他の書店もその思想(中韓の悪口を書いた「ヘイト本」を置くべきでない)に同調すべきであり、同調しないものはアイヒマンだ、と罵っているところです。

仮に、永江氏の思惑どおり書店主がある種の思想の本を置かないようになったら、書店主連合による検閲体制の完成です

これが書店でなく図書館だったらどうでしょう。特定の思想の本を排斥するというのは図書館の理念に反します。実際、「ヘイト本」は図書館で借りだすことができます。永江氏からすれば図書館員もアイヒマンなのでしょうか?

トーハンの「一切、価値を判断しないことを会社の立場としている」という立場こそ、正しい理念というべきです。
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