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【テレビ】ダークサイドミステリー:「ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件」

去年の夏まで放送していたNHK-BSの「ダークサイドミステリー」が新番組のよそおいで戻ってきました。今回は「ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件」

フェルメールの贋作をドイツのゲーリングに撃った男の物語です。事件自体は有名なのですが、この番組で詳細な部分まで知ることができました。

・1889年、ハン・ファン・メーヘレンオランダで生まれる。
・1913年、24歳で絵画コンクールの最優秀作品賞をとりプロの画家としてデビュー。
・しかし、当時の絵画が写実を否定する傾向にあったので、プロとして鳴かず飛ばず。やむを得ず修復師の仕事を始める。
・1923年、フランス・ハルスらしき絵の修復を依頼される。大幅な加筆をした結果、ハルス研究の第一人者から真作だとおすみつきを得る。しかし後に別の専門家(美術史家アブラハム・プレディウス。フェルメールの専門家)の鑑定で偽物と断定され、詐欺師の片棒を担がされた形となる。これを機にプレディウスに復讐を誓い、フェルメールの贋作に挑む。
・1937年、贋作「エマオの食事」を完成させ、プレディウスをだますことに成功。5億円相当の報酬を手にする。
・その後も贋作を作り続け、51歳で「キリストと姦婦」を完成させる。これをナチスドイツのNo2であるゲーリングが目をつける。15億円相当の報酬を得る
・1945年、ドイツ降伏の三週間後、メーヘレンは国家反逆罪の容疑で逮捕される。一か月後、贋作であることを自供。贋作を作った理由は「自分の能力を正当に認めてほしかったから」と供述。実際に監察官の前で贋作を描いてみせる。
・1947年、無罪判決。売国奴から、ナチスをだました英雄へと評価が180度変わる。判決の六週間後に長年の薬物使用がたたってか死亡。贋作によって生涯に得た報酬は64億円相当にのぼる。

■感想
・ナチスはヨーロッパから美術品を強奪したり買いたたいたりしたといわれていますが、メーヘレンの贋作に対しては相当の報酬を払っています。ユダヤ人からは強奪したけど、一般市民からは普通に購入したということでしょうか。ちょっと分からなくなってきました。
・メーヘレンはオランダの宝を売り渡したということで国家反逆罪で捕まっています。しかしメーヘレンは匿名の人物のコレクションを転売したという形をとっています。つまり普通の合法的な取引です。日本でもご維新前後で日本の美術品を海外のコレクターに売った事例が多くありましたが、国家反逆罪にはなっていません。いったいこのときのオランダの法律はどうなっているのでしょうか?
・メーヘレンは自分の能力を評価してほしかったと動機を語っていますが、逮捕されるまで贋作のことは喋っていません。本当に評価してほしいなら、最初の「エマオの食事」の時に公表したはずです。芸術家としての才を認められず悔しかったのはわかりますが、そういう動機で続けてきたのではないと思います。

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