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【朝日新聞】「意欲ある首長に権限を」

5月22日朝日新聞朝刊。日本総研主席研究員・藻谷浩介氏の「意欲ある首長に権限を」を引用します。

(略)
今回の緊急事態宣言は、国と自治体の権限や責任の仕分けが不明瞭です。知事の判断でできるはずだった外出自粛や休業の要請も、基本的対処方針の改定で国が関与する余地が残った。現場を知らない国と、対応の力がばらつく地方。どちらにも任せられない実態が、対処方針に反映されていると思います。
意欲ある首長が求めているのは財源であって、国の干渉ではない。一方で「指示がないと動けない首長がいるのも事実。自身の判断ミスによる責任問題を恐れるからでしょう。だが、首長には一歩踏み込む覚悟を求めたい。失敗した時は、結果責任を負う。そのために有権者から直接選挙で選ばれているのですから。
(略)
感染症状況は地域ごとに日々変わり、全国一律の対応には限界があります。国が全世帯に配布した「アベノマスク」もそう。もし「都道府県に財源を出すので、あとはよろしく」となっていれば、多くの自治体は布マスクではなく、病院に衣料資材が行き届くように使ったでしょう。数百億の無駄遣いも避けられた。
とにかく、まずは現場を預かる首長にまかせることです。すると、こんな批判が出てきます。「自治体まかせでは、地域格差が生じるじゃないか」
たしかに地域によって差は生じます。でも、地域差には「良しあし」がある。水準以下の対応しかできない首長や地方議員を是正するのは、国ではない。有権者自身が選挙で正すべきであり、それが「地方自治」です。
(略)


新型コロナは未曾有の出来事なので、政策を批判することは容易です。もちろん建設的な批判は有益なのですが、後かららいくらでも言えるような結果論は価値がありません。

藻谷氏の主張は、首長の能力にばらつきがあっても権限を持たせて対応させろ、ということです。

なぜ首長に権限を渡すとよいのかというと、「感染症状況は地域ごとに日々変わり、全国一律の対応には限界があります」からだそうです。

しかし緊急事態宣言は地域ごとに設定したら解除しています。全国一律にしているわけではありません。

布マスクの配布は国が出張ったための失策で首長にまかせたら、きっと病院への医療資材に使っただろう、と予測しています。

私も布マスクの配布はどうかと思いましたが、あの時点では首長に財源をまかせても医療資材自体がひっ迫していたのですから入手できなかったでしょう。仮に入手できたのだとすれば、国が陣頭指揮をとって医療資材を配布すべきだった、という主張もあり得ます。

首長の能力・意欲がなかったら、住民が選挙で是正すればいいじゃないか、といっていますが、それなら総理大臣だって間接的に国民が選んでいるのだから、まちがった政策をするなら選挙で是正すればいいだけです。

つまり藻谷氏の、”地方の首長にまかせるのが正しい”という主張は論証できていません。

ありていに言って、持論である地方分権をコロナ禍にからめて喋っているだけではないでしょうか。

藻谷氏の主張とは真逆に今回のコロナ禍で見えてきたのは、都道府県単位が小さすぎる弊害です。例えば東京の場合近隣の県から普通に人間が行き来するので、”うちの県だけ宣言解除”とはできないのが見えてきました。
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