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【朝日新聞】「絞首」裁判員が考えた

10月30日 朝日新聞朝刊社会面より引用します。

日本で明治以来続いている絞首刑は、憲法が禁じる「残虐な刑罰」にあたるのか。5人が犠牲になった放火事件の裁判員裁判で、そんな問いかけが審理のテーマの一つになった。大阪地裁での判決は31日。これまで「合憲」とされてきた司法判断に、市民が始めて正面から向き合った。
(中略)
弁護人証人として証言したのは、オーストリアの法医学者ワルテル・ラブル氏と、元検事の土本武司・筑波大名誉教授だ。
絞首刑の実態に詳しいラブル氏は「日本のやり方でも、首が切断される可能性がある」と指摘。「場合によっては1~2分も意識を保つことがある。瞬時に意識を失うとは限らず、安楽な死に方とは言えない」などと述べた。執行に立ち会った経験のある土本氏は「少し前まで呼吸し、体温があった人間が手足を縛られて抵抗できない状態で揺れているのを見て、むごいと思った」などと語った。
弁護側は、人形の首にロープを巻いて落下させる実験映像を法廷で流した。ロープの長さなどによっては頭部が切れる場面もあり、映像を見て顔をしかめる裁判員もいた。事件の被害者遺族らの中には「別の場所で問題提起してほしい」と弁護側に不快感を示す声もあった
(岡本玄)



大前提として、私も、罪は罪としても厳粛に見送るべきで無用に苦痛を与えるべきではない、と考えています。

その上でラブル氏の意見はよくわかりません。絞首刑で頭部が切断されることがありうるということと、1~2分意識を保つことは関係ありません。頭部が切断されたら即死のはずです。

おそらくラブル氏は二つのことを言っているのだと思います。第一は、絞首刑でも即死とは限らない。第二は、即死しても頭部が切断される可能性があり、むごたらしい。

第一については、意識があるかないかは残虐性を測る指標にはなりません。意識のある間に苦痛を感じているかどうか問題です。まったく苦痛がないとは思いませんが、市民感覚で残虐と感じる程度のものなのかは、これだけでは判断つきません。

第二については、はたからみて残虐でも死刑囚にとって苦痛がなければ、いらぬお世話のような気がします。

土本氏の意見は、まったく受け入れられません。そもそも、死んでも体温は直ぐに奪われるわけではありません。こんな簡単なことさえ理解できていないレベルです。また手足を縛って抵抗できないようにして絞首刑にするのもあたりまえです。抵抗している人間を押さえつけて絞首刑にしたら、その方がむごいです。土本氏の言っていることは、単なる感傷です。

彼らは、被害者遺族「別の場所で問題提起してほしい」という声を真剣に受け止めるべきです。苦痛がなく尊厳を傷つけない死刑の方法があるなら、裁判とは別の場所で提案すべきです。死刑廃止の主張のための戦術で証言したのなら、被害者と遺族への侮辱です。

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