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【本】チャーリー・チャンの活躍


チャーリー・チャンの活躍 (創元推理文庫 122-1)チャーリー・チャンの活躍 (創元推理文庫 122-1)
(1963/08/02)
E.D.ビガーズ

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1930年発表の推理小説。

世界一周旅行団のなかで起きる連続殺人。

この時期の推理小説としては珍しい連続殺人ものです。たまたま2件目の殺人をしてしまった、というのはありますが、それは「連続殺人」というのとは違うと思います。私の知る限り1922年のイーデン・フィリポッツの「赤毛のレドメイン」や1928年のヴァン・ダインの「グリーン家殺人事件」、同じく1929年の「僧正殺人事件」くらいです。後年、長編推理小説では連続殺人がスタンダードになりますが、この時期としては珍しい例です。

連続殺人推理小説の欠陥(?)は探偵が原理的に有能でなくなってしまうことです。一回目の殺人で鋭く推理を働かせれば、二回目・三回目は防げたはずです。前述の「グリーン家殺人事件」は、この好例です。この「チャーリー・チャンの活躍」では、事件の後半までチャーリー・チャンを登場させないことで、探偵が傷つかないようにしています。

もう一つ指摘すると、団体旅行(互いに前歴の異なる集団)での連続殺人事件という状況は、後にアガサ・クリスティーが多用するものです。

この二点で、かなり先進的な推理小説といえるかもしれません。

なお、殺人の一つは横浜で起きています。日本人には残念ですが、あまり細かい状況模写はありません。横浜という地名が出ただけです。
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