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【朝日新聞】古代の出来事をそのまま現代に当てはめるのは・・・

7月8日朝日新聞夕刊。奈良女子大学准教授・河上麻由子氏の「にじいろの議 倭国の若者守った唐の存在感 留学生支援、歴史の教え」を引用します。

 新型コロナウイルス感染拡大のため、世界中の大学で国際交流事業が滞っている。深刻なのが、留学生の受け入れと送り出しだ。学生の安全をどう確保するのか。問題は山積みだ。
 日本では特に、「学生支援緊急給付金」をめぐる問題が未解決だ。これは、外国人留学生だけ、出席率や成績が良い場合にのみ申請を可能とするもの。日本では国策として留学生を増やしてきた。国家として歓迎し、自国民と同じ学費を課しながら、危機においては大多数を切り捨てようとする態度に批判が相次いでいる。
 東アジアの留学生の歴史は古い。国費として多くの留学生を受け入れた国は、中国の隋までさかのぼって良いだろう。
(略)
 公費・私費を問わず、受け入れ国に生活の基盤がない留学生の保護は人道的な見地から不可欠だ。本国への帰路を断たれ、アルバイトは難しく、生活保護も受給できない。本来は第一に支援されるべき存在だ。
(略)
 日本が文化立国の看板を維持できるか否かは、今この時にかかっている。


留学生の支援をどうすべきかはいろいろな議論があると思います。私の親しい同僚にも外国から日本の学校を出てそのまま日本で就職した人がいますので、邪険にしずらいところはあります。しかし、出席率や成績を考慮するというのもわからない理屈ではありません。

ただ、その議論に、隋がどうした唐がこうした天竺がああした、というのは妙な理屈です。「留学生」といってもそのころの「留学生」と実態が違うでしょうし、国際関係のあり方もいまとは違います。

河上氏の専門が古代史だからといって、はるか昔の話をそのまま現代にあてはめて論ずるのは乱暴です。

歴史に学ぶとしてもせめて近代以降にすべきですし、現代の他国がどうしているのかの比較は絶対に必要です。

他国が支援していないからといって日本もしなくていい、とは言いません。しかしよその国がみんな無条件で留学生を支援しているのに日本だけやりません、というのはまずいと思いますので。
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