【朝日新聞】ニクソンは同盟重視だったの?
10月4日朝日新聞。「日曜に想う」のコーナー。アメリカ総局長・沢村亙氏の「コロナの先、国際秩序の支え手は」を引用します。
ニクソンが電撃訪中の前に、どれだけメモを書き、緻密に歩を進め、そして一貫した戦略のもとに決断したか知りませんが、同盟国である日本のはしごを外したのは厳然たる事実です。
ニクソンやキッシンジャーは口にしなかっただけで、米国第一主義でした。米国の政治家だから米国第一でもいいのですが、同盟国である日本を属国扱いしていました。
トランプのアメリカは米国第一とは言っていますが、有志国に対中国同盟を呼び掛けていますので、同盟国をないがしろにしているとまでは言えません。すくなくともニクソンやキッシンジャーよりは大事にしています。
私も米トランプ大統領には疑問を持っていますが、ニクソン元大統領と比べてまで同盟国軽視だと批判するのは事実と違うのではないかと思います。
ニクソン米大統領はメモ魔だった。
ひらめいた政策、実行への道筋、演説の草稿。それらを細かく書きつけた黄色いノートが保存、展示されているニクソン大統領図書館をロサンゼルス近郊に訪ねたのは、昨年暮れのことである。
「中国にどう向き合うか」を書き込んだメモもある。歴史的な1972年の電撃訪中も、紙片の上で練り上げられたのだろうかと、想像をめぐらす。
その図書館で今年7月、ポンペオ米国務長官が演説した。「有志国で(中国に対抗する)新たな同盟をつくる時だ」。そして9月の国連総会。トランプ米大統領は演説の半分を新型コロナウイルスの初動対応などをめぐる中国の批判に費やし、こう締めくくった。「私は誇りをもって米国第一を掲げている。みなさんも自国第一にすべきではないか」
未踏の外交に緻密に歩を進めたニクソン氏とは逆に、一貫した戦略もなく世界から退くトランプ時代の米国。もうだれも驚くまい。
(略)
ニクソンが電撃訪中の前に、どれだけメモを書き、緻密に歩を進め、そして一貫した戦略のもとに決断したか知りませんが、同盟国である日本のはしごを外したのは厳然たる事実です。
ニクソンやキッシンジャーは口にしなかっただけで、米国第一主義でした。米国の政治家だから米国第一でもいいのですが、同盟国である日本を属国扱いしていました。
トランプのアメリカは米国第一とは言っていますが、有志国に対中国同盟を呼び掛けていますので、同盟国をないがしろにしているとまでは言えません。すくなくともニクソンやキッシンジャーよりは大事にしています。
私も米トランプ大統領には疑問を持っていますが、ニクソン元大統領と比べてまで同盟国軽視だと批判するのは事実と違うのではないかと思います。
スポンサーサイト