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【朝日新聞】「朝鮮」は侮蔑語なのか?

10月6日朝日新聞夕刊。取材考記のコーナー。大阪スポーツ部・河野光汰氏の「国の略称 使い手に問われるモラル」を引用します。

(略)
兵庫県サッカー協会の事務局長だった男性が酒席で、在日コリアンのサッカー関係者を「朝鮮、かかってこいや」などと挑発。協会の臨時総会でも「拉致国家、反日国家である朝鮮が嫌いであるという個人的なこと」と発言し、差別的な言動を“正当化”しようとした。
 朝日新聞がこの問題を報じた記事はニュースサイトに転載され、「朝鮮は国名。何が差別なのか」「フランス人に『フランスかかってこい』と言ったら差別か」といった反応が相次いだ。言うまでもなく、朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を指す言葉だ。
 だが「朝鮮」「朝鮮人」という呼称は、日本においては出自をさかのぼっての差別的な言い回しにも用いられてきた。
(略)
 「カモン(かかってこい)、ジャップ」。いま、海外などでそう挑発された時に、「略称だから」と聞き流せる日本人はどれほどいるだろう。


前提として、この兵庫県サッカー協会の事務局長の言動をよしとはしません。「朝鮮」が差別語だからというのではなく、「かかってこい」というのはチンピラの言葉だからです。

また拉致は北朝鮮の国家的犯罪ですが、個々の日本在住の朝鮮人に責任があるとは思いません。一部で協力した者がいたかもしれませんが、在日朝鮮人だからといって、ひとくくりに拉致犯罪の加担者呼ばわりするのは間違っています。

その前提で言いますが、河野氏の説には賛成できません。

河野氏の理屈は「かかってこい、ジャップ」と言われたら日本人は聞き流せないだろう、だから「かかってこい、朝鮮」も駄目、というものです。

しかし、「ジャップ」は差別語として意味しかないのに対して、「朝鮮」はそうではありません。

日本では古来、「朝鮮半島」「朝鮮人参」「朝鮮の陶磁器」など、朝鮮半島の文化圏に対して「朝鮮」と呼んでいました。かの国に反感を持つ人たちが「朝鮮」を侮蔑的なトーンに乗せて発話することがあっても「朝鮮」は絶対的に侮蔑的意味を持つわけではありません。

「かかってこい、朝鮮」に対応する言葉だったら「かかってこい、日本」を引き合いに出さなければなりません。

つまり、当人たちが普通に使っている、あるいは誇りに思っている国号を、よその国が勝手に差別語とみなしていいのか、という問題です。

私が「かかってこい」は問題だと思いながら「朝鮮」を必ずしも問題だとは思わないというのはこういう理由からです。

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