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【朝日新聞】北朝鮮見据え日韓が協力を

1月3日朝日新聞朝刊国際面。「2012世界の道しるべ」と題して5人の指揮者に話を聞くという企画です。3日は慶応大学教授の添谷芳秀氏とカーネギー国際平和財団客員研究員のデビット・ロスコフ氏の二人。後の3人は5日の紙面に登場予定とのことです。

添谷芳秀氏の発言で気になった部分を引用します。

------日本の対処は。
日本の安全にとって朝鮮半島の安定は決定的要因だ。安全保障政策の基本は最悪の事態に備えること。これまで政治家は上の空だったが、北朝鮮内部の葛藤が朝鮮半島に混乱をもたらし、東アジアを不安定にする事態を想定して、真剣に対処すべきだ。朝鮮有事の際は中国が真っ先に動くだろう。日韓は米国とそれぞれ同盟関係にあり、日米韓が団結して同じ目標に向けて動くことが3国の利益になる。そのためにも日韓関係が重要だ。
------日韓には竹島(韓国名・独島)の領有権や、元日本軍慰安婦への謝罪補償をめぐる問題がある。
日韓が協力の重要性を理解すれば歴史、領土問題のアプローチも変わり、前進できる。日本は慰安婦の問題を法的に決着済みと突っぱねず、人道的対応に知恵を絞るべきだ。韓国の人が日本と協力したいという気持ちにならなければ、安保面もうまくいかない。一方で韓国側は、領土や歴史問題への一方的な国民感情が日韓協力の大きな障害になっていることを認識してほしい。


北朝鮮対策として日韓が協力しろ、という論はよく聞きます。この議論へは常々疑問を感じていましたので、今日はそれについて書きます。

第一に、日韓が協力して何をするのか、具体的なことが触れません。添谷氏の論も同様です。多少触れているのが次の一節です。

>日韓は米国とそれぞれ同盟関係にあり、日米韓が団結して同じ目標に向けて動くことが3国の利益になる。

これでは精神論にしか見えません。3国の利益になる、といっていますが日米韓はそれぞれどういう利益を得るのかまるで説明がありません。韓国や米国には思惑があるのでしょうが、日本が共闘すべき理由が分かりません。中国が体制崩壊後の北朝鮮に影響力を行使するのは韓国としては困るかもしれませんが、私は日本は困らないと思っています。体制崩壊後の北朝鮮の地に権益を求めているわけでもないでしょうから。

日米韓は一枚岩ではありませんし、一枚岩にならなければならない理由も見当たりません。

次に日韓が仲良くする方策として、耳にタコができる方法を提案しています。それは日本が情を示せば韓国が応えてくれるというものです。まったく根拠がありません。それどころが反対例もあります。先だっての朝鮮王朝儀軌の件です。”法的に決着済みと突っぱねないで対応”したのに、日韓関係はよくなりませんでした。

つまり日韓が協力すべき目的もはっきりしていないし、その方策も穴だらけ、というのがこうした議論の特徴です。
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