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【朝日新聞】記者有論:北朝鮮情勢 人による生きた情報必要

1月10日朝日新聞朝刊オピニオン欄より。国際報道部の牧野愛博氏による北朝鮮問題に関する一文です。引用します。

(前略)
日米韓は主に、偵察衛星で写真を撮ったり、北朝鮮内の通信を聞いたりして情報を集めている。だが、それにも限度がある。韓国軍情報司令部自慢の777部隊は19日、死去発表の直前に部隊への帰任を命じる北朝鮮軍指令「キムジョンウン大将命令1号」を傍受したが、直後に北朝鮮は通信の周波数を変えたという。
そこで威力を発揮するのが、ヒューミント(人間を通じた諜報情報)だ。いわゆるスパイ
である。ある関係筋は総書記が死去したとされる17日の夕刻、北朝鮮高官から「19日正午に特別放送がある」と聞いた。別の関係筋は、中国の公安関係者経由で総書記が16日夜に平壌の官邸で死去したという北朝鮮高官親族の証言を得ていた。
(中略)
ただ、日本の活躍は期待できそうにない。かつて日本は対北朝鮮外交で「対話と抑止」を掲げたが、日本人拉致問題を契機に「対話と圧力」になり、事実上「圧力と圧力」に変化した。原則的に公務員の交流も止まった。
北朝鮮の行方は北東アジアの安全保障を大きく揺るがしかねない。相手の正体を把握してこそ、戦略の立てようもある。独自のヒューミントを得る努力も必要だ。対話を通じて情報を得ることも大事だ。それは北朝鮮への譲歩ではない


おかしなことを言っていると思います。

牧野氏の主張はこうです。北朝鮮の内情を探るのに、日本の活躍は期待できそうにない。なぜなら「圧力と圧力」政策によってヒューミントが行われていないから。

しかし、米国も韓国も、ヒューミントによってキムジョンイルの死去情報をいち早く得ていたという事実はありません。ヒューミントで情報が得られたとして牧野氏が紹介しているのは「ある関係筋」とか「別の関係筋」といった、よくわからない「筋」だけです。

米国や韓国が北朝鮮にヒューミントを仕掛けていると牧野氏が思っているなら、ヒューミントは有効的に働かなかったと解釈すべきです。米国も韓国もヒューミントを行っていないと思っているなら、日本だけをヒューミントをしていないと責めるのはおかしいです。

牧野氏の言っていることは辻褄があっていません。これでは彼の言葉とは裏腹に、日本が北朝鮮に譲歩の姿勢を示さないのが気にいらないだけのようにしか見えません。

なお、ここで私が言いたいのは、牧野氏の主張の矛盾と、その隠された動機への疑いです。北朝鮮に対して諜報活動が不要だと主張しているわけではありません。
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