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【本】心は実験できるか   著:ローレン スレイター

前に、このブログでローゼンハンの実験に関する勝間和代氏のコラムを取り上げ、実験には不備を指摘しました。これです。ただ、もしかしたら勝間氏の紹介のしかたに問題があるのであったのでは、という疑いが残っていました。そこで、この実験を取り上げている資料を探していて、この本にたどりつきました。

全部で10章ですが、読んだのはローゼンハンの章だけです。

問題の実験の箇所を引用します。

これから三ヶ月のあいだ、不特定の数の偽患者を送りこみ、病院側で判定してもらう、とローゼンハンは述べた。前の実験の逆バージョンで、狂気を診断するのではなく、正気を診断してもらうのである。一ヶ月が過ぎ、二ヶ月が過ぎた。三ヶ月の期間が終わったとき、病院側は、高い確率で四一人の偽患者を見破ったとローゼンハンに報告した。ところが実際は、ローゼンハンは一人も偽患者を送っていなかったのである。判決は下った。試合終了。精神医学は恥じ入るばかりだった。


繰り返しますが、病院が診察した患者が本当の患者か偽患者かを検証しないかぎり、ローゼンハン博士の勝ちにはなりません。あえていえば、偽患者を一人も送り込まなかった博士の不戦敗です。

勝間氏が、これを種本にしていたのだとすると、割愛して紹介したということはありませんでした。正確に伝えてくれています。ただし、この実験の不備に気がつかなかったのは、ひどく不思議な気がします。

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えいび

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