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【映画】BLOOD-C The Last Dark


劇場版 BLOOD-C The Last Dark オリジナルサウンドトラック劇場版 BLOOD-C The Last Dark オリジナルサウンドトラック
(2012/05/30)
サントラ

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TVアニメシリーズBLOOD-Cの後日談です。

アニメシリーズ自体は、評判が高かったわけではないようですが、私はある程度の評価をしていました。参)【アニメ】BLOOD-C。

楽しみにして観にいったのですが、残念ながら期待ほどではありませんでした。以下、ネタばれを含んだ論評です。

■声優について
主要なキャラクターの声優に、声優として素人あてたため実に残念な結果に終わりました。オリジナルのアニメ映画だとよくあることなのですが、今作は、TVシリーズの続編なのですから、専門の声優で固めてほしかったです。他の声優がまともなこともあって非常に聞きづらかったです。演じている本人も苦痛なのではないでしょうか。せめてセリフの少ない役なら良かったのですが・・・

■XXXHOLiCとの関係
XXXHOLiCのキャラクターが登場してきます。この部分は、アニメ版で謎とされていた「犬」の謎の解明です。謎が解明されたのはいいのですが、うまく物語に組み込まれていない感じです。原作のCLAMPのファンにはうれしいのかもしれませんが、BLOOD-Cの世界にはそぐわなかったように思います。わざわざ登場させても、刀を一本入手するためだけで、物語の展開に影響ありませんでした。

■不可解な学校の罠
中盤での戦闘シーンのある学校での戦いは、実は七原文人の罠でした。しかし、この時点で小夜は七原文人の手の内にあったことが後で明かされます。したがって、罠を仕掛ける理由はありません。物語としては、小夜の協力者である柊真奈がトラウマを克服し、ハッカーとして復活するための契機になっています。それなのに必然性のない罠であるため、作劇上の都合にしか見えません。

■七原文人の本拠地
トラウマを克服した柊真奈によって七原文人の本拠地が暴かれます。東京湾岸にある巨大なビルで、地図にも載っていなければ、衛星画像もすりかえられた秘密基地です。
とても変です。
ビルが大きいということは、それだけ多数の人間が関わっていることを意味します。自分の仕事場が地図になければ変だとなって噂になるはずです。とても秘密にはしておけません。そもそも道路から見える位置にあるビルです。存在を秘匿できるわけがありません。
そもそも、あれだけの私兵を要し、古きものさえ操れる七原文人が、隠れ潜む理由がありません。

■七原文人の私兵
七原文人の私兵は、ビル内で小夜と対決するのに、自ら古きものになります。
おかしいです。
小夜は人間を殺せません。それは七原文人の私兵も知っています。ならば、小夜を倒すなら人間のままの方が有効です。それなのに、古きものに変身した上でやられてしまいました。まるで馬鹿みたいです。

■七原文人の行動原理
アニメ版では謎だった七原文人の目的が、劇場版でも謎のままです。なにか異常な哲学で生きているとしか理解できません。結局、あの実験がなんのためだったのかも説得力のある説明はありませんでした。

■小夜の行動原理
七原文人の行動原理に負けず劣らず小夜の行動原理も不可解です。七原文人への復讐がおおきな枠組みとして提出されています。しかし、復讐心を持つのは無理があります。アニメ版で小夜が大切にしていたものはすべて虚構でした。七原文人が彼らを惨殺したところで、小夜が怒る理由はありません。もうすこし説明がないと理解できません。

■ クライマックス
七原文人が巨大なものに変身しますが、戦いは、あっさり小夜が勝利します。アニメ版のクライマックスの戦慄すべきシーンとくらべると見劣りがします。


アニメ版の場合は、最後に物語の構造をぶち壊す、という荒業にでたため、多少の齟齬は押し切った感じでした。しかし時間をおいて発表された劇場版では、どうしてもアラが目立ちます。

ぶつぶつ文句を書きましたが、けっして観て後悔しているということではありません。あれこれ言いたくなるほど楽しみました。



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