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【本】「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方


キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方
(2012/03/20)
沼田やすひろ

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一般に、本の題名は買ってもらうために、おおげさな表現になることがしばしばあります。内容を読んでみると題名ほど過激でなかった、というのは誰しも経験することだと思います。しかし、本書は違いました。本気で「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方を説いています。P10から、この本の宣言ともいえる部分を引用してみます。

もちろん「おもしろさ」はいろいろな視点から語られますし、いわゆる評論家と呼ばれる方々は、彼らなりの評価基準にそって、作品の「おもしろさ」を論じてくれます。
でも、それらはたくさんの作品を浴びるように観て培われた、独自の、時に作家性を帯びた、癖のある考え方であるために、私たちが同意できるとは限りません。むしろ違和感をおぼえることも多々あるはずです。
対してこの本では、人にとって普遍的な「おもしろさ」を、誰にでもわかる「理論」を使って分析します。


実際に、この本の「理論」に納得するかどうかは人によって違うでしょう。私にはかならずしも納得できるものではありませんでした。私自身は、「つまらない」作品には確固とした理由があるが、「おもしろい」作品がおもしろい理由は千差万別、と思っています。

ただ、これだけ大胆で理論的な作品分析には初めて接しました。こうした試みには敬意を表します。

余談ですが、冒頭部分で笑ったところがあるので、ご紹介します。2011年の「フラクタル」について2つの謎を提示しています。第一の謎の部分を引用します。

製作スタッフはとにかく豪華です。監督は、「涼宮ハルヒの憂鬱」のシリーズ演出で名を馳せ、「らき☆すた」(07)「かんなぎ」(08)で人気を博した山本寛氏。脚本は「true tears」(08)「とらドラ!」(08)で青少年の心をワシづかみにした岡田磨里氏。ストーリー原案は、批評家にして作家、現代思想の旗手である東浩紀氏。文字どおり、鳴り物入りの話題作でした。
しかし、放映が進むにつれ、ネットなどを中心に「つまらない」という酷評が目立ちはじめます。

キャラクタに感情移入できない。
世界観がよくわからない。
見た目が新鮮じゃない。

豪華なスタッフが集まったのに、どうしてこんなことになったのでしょう?これが1つ目の謎です。


この文章を普通に読んだら、謎はどこにもありません。著者が挙げた三人の「豪華スタッフ」のうち、二人はアニメーションの世界で実績があります。自然に考えて、残る一人に問題があったと考えられます。実際にどうのかは知りませんが、この文章を読んだ限り責任の所在は明白です。

参)【アニメ】フラクタル
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