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【朝日新聞】左遷?上等だ!:悔しくない、みんな同じ

4月13日朝日新聞朝刊オピニオン欄の耕論コーナーで、サラリーマンの左遷について特集していました。ライフネット生命保険社長の出口治明氏の意見を引用します。

 左遷を、どうして恐れるんですか。むしろ多数派、当たり前やないですか。同期って何十人もいるでしょう。社長や役員になるのは、うち1人か2人。みんな、いつかは左遷されるわけです。そう思えないのは、世の中をリアルに見られない人。僕もやっぱり左遷されました。
(略)
 サラリーマンには「仕事は人生の3分の1に過ぎない」と言い続けています。人生を80年としましょうか。成人するまでと晩年の15年程度は働かない。働いている間も一日の3分の1は眠る。とすれば、仕事は人生の3分の1でしょ。左遷もしょせんは3分の1の世界での出来事ですよ。くさるより、他の道を見つけるほうがずっと賢い。
 青田買い・終身雇用・年功序列賃金・定年制がセットになった「1940年体制」は終わらせましょうよ。これは人口増加と高度成長があって、はじめて成り立つ特異な労働慣行です。そこではサラリーマンは余計なことをしないほうが、幸せになれた。低成長の今は、会社に配分する資源がなく、処遇や給与が十分に満たせない。不満をこらえて会社にしがみついても、何もいいことはありません。
 大切なのは、労働を流動化すること。僕はね、40、50代はどんどん起業すればいいと思っているんです。この世代は、そこそこ仕事ができて、友人、知人なりの人脈もある。もし、一線から外され鬱々としているのなら、それはもったいない。どんどん辞めて、起業したり、別の会社に移ったりすればいい。考えているほどのリスクはありませんよ。
 (聞き手・吉田貴文)


80年の人生から成人までの20年と晩年の15年を引けば残りは45年です。さらに、3分の1は寝ているとして仕事は人生の3分の1だ、と主張しています。おそらく45年から3分の1を引いて、仕事は30年(80年の37.5%)という計算でしょう。

おかしな計算です。

当たり前ですが、就職している45年の間、寝ることと仕事以外のこともしています。休みの日もありますし、仕事をしている日もご飯を食べたり風呂に入ったりテレビを観たりしています。

正しい計算をしてみます。

年間の労働時間を1800時間とすれば、1800時間×45年で約8万時間の仕事をしています。人生80年を時間に直すと、約70万時間です。時間数から言えば、人生の10分の1強が仕事人生です。

あるいは、就職している間は休みの日でも寝ている間も社会人だと考えれば、人生の半分強が仕事人生になります。

出口氏は、『サラリーマンには「仕事は人生の3分の1に過ぎない」と言い続けてい』るそうですが、計算のおかしさを指摘した人はいなかったようです。誰も真面目に聞いていなかったのでしょう。

また、「みんな、いつかは左遷されるわけです」というのも間違っています。社長や役員にならなくても、降格や閑職に配置転換されず(=左遷されずに)に定年を迎える人は多数います。社長や役員にならない人間が全て左遷されているというのは出口氏の認識はおかしなものです。

さらに、出口氏は左遷など当たり前で普通のことだ、という意見を前段で述べながら、後段で会社にしがみつかないで起業や転職をしろと言っています。左遷を当然のことと受け入れろと言うのなら、左遷先で頑張れ、となるはずです。企業しろとか転職しろと言うのは、左遷を受け入れるな、となるはずです。前段と後段がつながっていません。

よくわからない主張でした。
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