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【朝日新聞】生活保護とバッシング

7月10日朝日新聞オピニオン欄にマンガ原作者で行政書士の田島隆氏のインタビューが載りました。

(略)
 ――作品には、生活保護を受けてもおかしくない人たちが多く登場します。社会的に弱い立場の人たちにどんな目線を注いでいますか。
 「本音をいえば、愛憎半ばしています。病気や家庭の事情などで働けない人は仕方がありませんが、そうではない人は『少しあがきが足りないんじゃないか』と思っています。この国で生きていこうとしたら、あきらめたら終わりです。あきらめずに、もっともっとあがくべきです」
 「働けるのに生活保護を不正に受給してパチンコにいったりする人は論外です。行政は不正かどうかの見極めは厳格にしなければなりません。本当に必要な人と、そうでない人をきちんとわけることは追求していくべきです」
 ――そういう考え方自体がバッシングを助長していないですか。
 「バッシングする人は『愛憎』の『愛』の部分がないか、非常に少ないんだと思います。私は、もっとあがいてと厳しく要求しますけど、努力をした上で力尽きた人は社会が支えるべきだと考えている。人生は紙一重です。もしかしたら、バッシングしている人も受給者になるかもしれない。不正は憎むけど、弱い立場の人間は守るべきです」
(略)
聞き手・古屋聡一


私には、田島氏の意見に異論はありません。生活保護は社会に必要不可欠です。その前提で、生活保護費をパチンコなどのギャンブルに浪費するのは問題があると考えています。

気になったのは、聞き手の古屋氏の「そういう考え方自体がバッシングを助長していないですか」との発言です。その前の発言で田島氏は明確に意見を述べていますので、さらに論点を掘り下げるための誘い水の質問だとは思えません。古屋氏自身の意見をぶつけているだけです。

古屋氏がそのよう意見(生活保護費をパチンコで使っても非難すべきでない)と主張したいなら、自分の意見発表の場で行うべきです。人様のインタビューに割り込むべきではありません。

同じ話題で、倫理学者児玉聡氏の意見も載っています。

(略)
 兵庫県小野市では、生活保護の受給者がパチンコなどで浪費するのを見つけた市民に通報を義務づけました。ギャンブル依存が問題であるのは、受給者もそうでない人も変わらないのに、なぜ受給者だけが通報されるのか。「受給者には生活の自由はない」というベンサム的な発想が背景にあるのではないでしょうか。
 私自身を含む現代の功利主義者の多くは、ベンサムの主張には同意しません。生活保護受給者の自由を尊重する方が、受給者だけではなく最大多数の最大幸福にもつながる。人々の自由な発想や行動こそ社会発展の原動力であり、受給者もその一翼を担い得るからです。(略)


話をすり替えているとしか思えません。ギャンブル依存症を心配しているわけではありません。自分のお金で遊んでいる人が通報の対象にならないのは当たり前です。

生活保護費をギャンブルに使うのが問題だから通報制度ができたのです。要するに必要のない人に生活保護費が渡っているという疑いがかけられているのです。これが「生活保護バッシング」なるものの根底にある疑念です。別に生活保護一般をバッシングしているわけではないと思います。

「ベンサム」がどうの「功利主義」がこうのと言っている児玉氏が現実の問題をどれだけ理解した上で発言しているのか疑問です。新聞社の論調のために都合よく使われているだけのような気もします。

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