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【映画】インポッシブル

監督:J.A.バヨナ
キャスト:ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー

2004年のスマトラ沖地震でリゾート中にタイで被災した実在の家族をもとに作られています。

災害とそれに巻き込まれた人間を描いていますがパニック映画という感じではありません。離れ離れになってしまった家族が再開する感動実話です。

パニック映画ではないといいつつ前半の津波のシーンは真に迫っています。実際に津波の被害にあった人は目をそむけたくなるかもしれません。

被災者はやたら白人が多かったです。リゾート地だからかもしれませんが、現地人の被害より、困難に直面する欧米人を中心に描いたというのは否定できません。

前半は、母親と長男の視点で、怪我を負った母親が病院に収容されるところまでが描かれます。後半は、父親と次男・三男が一緒にいるところが描かれます。紆余曲折はありますが、この家族が再開するまでが後半のドラマで、ここに感動をしてもらいたいようです。

しかし、父親と次男・三男が登場した段階で、観客には家族が全員無事であることがわかります。つまり、母親の怪我という問題はあるものの、家族の再開は時間の問題です。それがなぜ観客に緊迫感を与えるかといえば、舞台が欧米(あるいは先進国)でないからです。タイにはきちんとした被災者保護ができないだろうと思っているから、サスペンスが成立しているのです。仮に、舞台がアメリカの西海岸だったら、家族の再会に感動する人は少なくなるでしょう。

悪意はないかもしれませんが、タイを見下しています。

次男・三男がトラックに乗せられたエピソードにも同じことを感じます。おそらく父親が責任者に断らず一人で妻と長男を探しに行ってしまったので子供だけ取り残されたと勘違いされた、というのが本当のところでしょう。説明を省いているので、まるで人攫いにあったかのような描き方でした。

エンドロールを見ると、タイが協力しているようですが、本当にいいのでしょうか。

似たような感想をもった映画が、やはりタイを舞台にしたものであったのを思い出しました。「王様と私」です。この映画もごく自然にタイの文化(あるいは非欧米文化)を見下していました。悪意がないだけにやっかいな感じを持ちました。


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