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【朝日新聞】「はたらく気持ち」

2月5日 朝日新聞 be on Saturday 人材コンサルタント・映画ブロデューサーの田中和彦氏のコラム「はたらく気持ち」より

「新米運転手の小さなウソ」という題で、2ヶ月前にタクシー運転手に転職したSさん(37)のエピソードを紹介しています。

「すみません」
タクシー運転手のSさん(37)は客を乗せるたびに、先手を打つように頭を下げる。そしてこう続ける。「この仕事を始めて、まだ1週間なんです。道に詳しくなくて」
本当に転職したのは2ヶ月前。だが、道に詳しくないのは事実である。
(中略)
客に頼りなさが伝わると、露骨に嫌な顔をされることもある。つい先日も、目的地が分からずまごついていると、急ぎの客から、「今日は運が悪い」と、舌打ちされてしまった。
一方で、途中途中の道路やビルの名前を一つ一つ丁寧に教えてくれる客もいる。
自信がつくまでは、「新米」のままでいよう。Sさんなりに考えて、小さなウソをつき続けている。
半年前までは、塗装関係のリフォーム会社の営業マンだった。人の出入りの激しい業界で10年以上頑張ったのに、昨今の不況から最後は退職勧奨の憂き目にあった。地元では再就職先が見つからず、知人のつてを頼ってようやく見つけたのが、東京でのタクシー運転手の仕事だった。
(中略)
Sさんにとっての救いは、分からないことがあれば、何でも教えてくれる先輩ドライバーの存在だ。道が覚えられないとこぼすと、「その日に走った道を、地図で復習すると頭に入るよ」。その教えは従順に守っている。
営業マン時代には、同じ会社の後輩でも、売り上げを競うライバルだと考えて、自身のノウハウについては一切明かさなかった。それが当たり前の世界だと思っていた。
小泉政権の規制緩和以来、タクシー業界の競争も激化するばかりだ。その先輩の度量の広さには、自分の生き方を反省してしまった。
そして、道順を説明してくれる親切な客にも、人としての在り方を教えられた。
「自分もいつか、教えることのできる人間になりたい」
そんな目標を胸に秘め、今日も新米ドライバーが東京の街を走り続けている


筆者の田中和彦氏はこの運転手を肯定的に見ているようですが、私は正反対の印象を持ちました。そもそも道が分からないのにタクシー運転手をしているのがおかしいと思います。料金を払っている客が道を教えなければならない理由はありません。Sさんは十分に自信がついてから仕事をすべきです。Sさんの個人的な事情は客には関係ありません。

田中和彦氏の見解は、リストラされた可愛そうな人が小泉政権の規制緩和による競争激化で苦しんでいる、というステレオタイプなもののようです。プロ意識に欠けている人間を、変な文脈でかばうのは不毛です。

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