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【朝日新聞】私の視点:北東アジアの和解 戦後処理に米が責任果たせ 

10月23日朝日新聞朝刊。オピニオン欄。スタンフォード大学アジア太平洋研究所副所長ダニエル・スナイダー氏の「北東アジアの和解 戦後処理に米が責任果たせ」を取り上げます。北東アジアの和解という題ですが、日韓の和解がテーマです。

 日本と近隣国との関係の混迷ぶりは、戦争が残した負の遺産を清算しないままでは、安定に希望はないことを証明している。歳月が経っても戦時中の傷痕は癒えず、北東アジアの若い世代に燃えさかるナショナリズムの火がしずまることもない。
 日本は悲しい過去を十分くぐっており、前を向いて進む時だと多くの日本人が感じていることは理解できる。だが過去は今も「過去」になってはいない。和解の責務は現在の問題である。政治的指導力さえあれば、この地域の各政府が和解を導く現実的な解決策をとることはできる。
 米国は、未完の戦後処理と、和解を阻んできた冷戦システムについて歴史的な責任を負っている。同盟国である日韓間などの歴史問題で起きる緊張により、米国の国益が脅かされてもいる。
 最大の課題は、従軍慰安婦など強制労働制度の犠牲者への補償だ。米国の支援もあって日本は、サンフランシスコ講和条約と、中韓との国交正常化の合意により補償問題は解決済みと主張してきた。
 だが法学者たちは、国家間の決着は個人の請求権を禁じていないと論じている。韓国の裁判所は最近、その国際法の原則にもとづき、日本企業で強制徴用された労働者の請求に勝訴を言い渡した。
 日本はこの問題を外交関係への脅威と見るのではなく、正義を実現する機会と見るべきだ。
 (略)
 米国は戦後問題について中立を装う姿勢を改め、動き出すことが肝要だ。日本の首相は、歴史問題をめぐる自己弁護の習性を脱し、率先して行動を起こさねばならない。


米国は、未完の戦後処理と、和解を阻んできた冷戦システムについて歴史的な責任を負っている。

最近の日韓のゴタゴタは冷戦や冷戦の終結とは関係ありません。時期が完全にずれています。

米国の支援もあって日本は、サンフランシスコ講和条約と、中韓との国交正常化の合意により補償問題は解決済みと主張してきた。

日韓はいざ知らず、日中の正常化に米国が支援したという事実はありません。

そもそも事実関係の把握がおかしいです。スナイダー氏の基本的知識に疑問を感じます。

だが法学者たちは、国家間の決着は個人の請求権を禁じていないと論じている。韓国の裁判所は最近、その国際法の原則にもとづき、日本企業で強制徴用された労働者の請求に勝訴を言い渡した。

法学者たちの議論なるものについては知りませんが、ごく自然に考えて両者の間で合意した約束事を反故にするのが正義だとは思えません。

日本の首相は、歴史問題をめぐる自己弁護の習性を脱し、率先して行動を起こさねばならない。

ひとの発言を自己弁護と断ずるなら、それなりの論拠が必要です。なんの論証もなく、一国の政治指導者に向かって「自己弁護の習性」などと悪罵をなげつけるスナイダー氏の態度は品位に欠けます。

なお、米国も国際社会の中で決して真っ白ではありません。スナイダー氏には、日韓の問題に口出しする前に、米国が暴れまわった国々への補償の実現を「正義を実現する機会」ととらえ運動することをおすすめします。
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