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【朝日新聞】経済気象台:国家試験の安定性

11月16日朝日新聞朝刊金融情報欄。「経済気象台」のコーナーです。

15日に公認会計士の合格発表があった。既に監査法人の人手不足から、去年までの合格者に対する中途採用の動きも出ており、今回の合格者は全員が就職できるといううわさもある。
しかしこの売り手市場の背後には、受験者数の激減という現実がある。2002年に政府の金融審議会が、18年ごろまでに会計士を5万人程度とするべく、毎年の合格者を2千~3千人とする制度の見直しを行った。
それまでは受験者数が1万人前後で合格者が1千人弱だった。これが急増し、ピーク時には受験者2万6千人で合格者も4千人を超えた。
ちょうど07年に内部情報統制報告制度などが設けられたことも相まって、合格者は職を得ることができたが、その直後のリーマンショックの影響で依頼企業が減り、監査法人は大幅に採用を削減した。これがいわゆる「待機合格者問題」となり、志願者は激減して今日に至った。
(略)
政府や監査法人は、制度を作っておきながら、景気変動のひずみを合格者に負わせてしまっている。これでは国家試験の安定性も信頼性もなく、優秀な人材ほど敬遠する。
会計監査は金融市場の発展に欠かせないどころか、相次ぐ企業不祥事でその質が問われている。監査法人は損失を覚悟で後進を育てる気概で対応しなければ国家的損失につながりかねない。
(島梟)


おかしなことを言っています。

公認会計士の試験に合格したのに人生が安泰でない人がいると、島梟氏は嘆いていますが、どんな試験でも合格したらその後の人生楽チンというわけではありません。人生はそれなりの努力をし続けなければいけないのは自明です。公認会計士の雇用が景気の影響を受けるのは、他の職業同様当たり前のことです。

そのことは置いておいても、今回の合格者は全員が就職でき、去年までの合格者の中途採用の動きもあるのですから、数年単位でみれば公認会計士数の需給のバランスはとれているとも考えられます。

また、「この売り手市場の背後に」「受験者数の激減」がある、というのも間違いです。背後にはあるのは合格者数の減少です。受験者が多くても合格者が少なければ売り手市場になります。関係あるのはあくまで合格者です。論証が粗雑です。

参)
島梟氏の文章についてはこのBLogで取り上げていました。
【朝日新聞】経済気象台:木に竹を接いでも
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