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【朝日新聞】今こそ政治を話そう:内なる天皇制

11月27日朝日新聞朝刊オピニオン欄。映画監督で明治大学特認教授の森達也氏のインタビューを読みます。

森氏は先の山本参院議員が園遊会で天皇に手紙を渡した件をもとに、若者に天皇への無自覚な敬愛が広がっていることを指摘しています。また森氏を含む左派リベラル勢力でも天皇への親近感があることを告白しています。

(略)
 ――山本さんの弁明は「この胸の内を、苦悩を、理解してくれるのはこの方しか居ない、との身勝手な敬愛の念と想いが溢れ、お手紙をしたためてしまいました」でした。
 「まるで一昔前の恋文ですね。でも考えてみれば、山本さんほど直情径行ではないにせよ、天皇に対する信頼がいま、僕も含め、左派リベラルの間で深まっていると思います」
 「きっかけのひとつが、2001年の天皇誕生日に先立って記者会見し『桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています』と語ったことです。さらに10年にも、やはり桓武天皇に触れながら『多くの国から渡来人が移住し、我が国の文化や技術の発展に大きく寄与してきました』と。最初の発言は小泉政権下。日韓関係が冷え込んでいました。2度目の発言は、尖閣諸島沖で中国漁船による衝突問題が起きた1カ月後です」
 「04年の園遊会では、当時東京都教育委員だった棋士の米長邦雄氏が『日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事』と発言したのに対して、『やはり、強制になるということではないことが望ましい』と応じた。快哉を叫んだ左は多かったと思います。明らかに天皇は一定の意思を示していて、追い詰められるばかりの左にとって最後の希望のような存在になってしまっている。倒錯しています。でも白状すると、その心性は僕にもあります」
(略)


この手の論者のなかには「日本人は・・・」とくさして、さも自分はその批判の例外であるかのように振る舞う人が大勢います。その点、森氏は自身も例外でないことを正直に告白しているのは評価します。しかしながら、彼の発言には納得できません。

以下は私の憶測ですが、それなりの自信をもっています。

本当に左派と呼べる思想の持ち主ならば、特別な血筋など尊重しません。したがって桓武天皇の先祖が朝鮮由来であることを天皇が言及したところで喜びません。

では、なぜ森氏を含む自称「左派リベラル」がこの発言に喜んだかというと、彼らが“敵の敵は味方”という俗流マキャベリズムに犯されているからです。

戦前の日本及び戦後であれば自民党など保守派が彼らの敵です。この勢力に対立するものは味方です。韓国は日本の保守派と仲良くしている時期は敵でしたが、反日をあらわにしはじめると味方になりました。

したがって、韓国に融和的な発言をした天皇は、敵の敵で味方になりました。

米長邦雄氏のエピソードにもそれはあらわれています。確たる思想で国旗・国歌に反対しているなら天皇に応援してもらっても喜びません。むしろ迷惑に思うかもしれません。しかし森氏たちは、反射的に、敵である米長氏を叱った天皇に親近感を持ちました。

「倒錯」などというカッコのいいものではありません。ただの没論理と没思想です。自身を思想の一翼を担っていると勘違いをしているだけだと思います。

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