FC2ブログ

【アニメ】COPPELION(コッペリオン)


COPPELION vol.1(Blu-ray)COPPELION vol.1(Blu-ray)
(2013/11/27)
戸松遥、花澤香菜 他

商品詳細を見る

原作は初めの数巻だけ読んでいます。設定を確認するために読んだ、映像化された部分の前半くらいまでしか読んでいません。

「事故」による「汚染」による防護服なしでは、旧首都に人が住めなくなりました。遺伝子改造を施され「汚染」への耐性をそなえた主人公たち(コッペリオン)は、旧首都に取り残された人たちを救出に向かう、という話です。

「事故」だの「汚染」だのとあいまいな言葉遣いですが、どうみても原発事故による放射能汚染にしか見えません。気になって原作をあたったら、堂々と、地震による原発事故であると書いてありました。東日本大震災の事故のために、ぼやかした表現にしたのだと思います。地上波での放送がなかったのも規制なのかもしれません。なお、原作は東日本大震災の前から連載しています。

汚染地域で20年も避難民が生きているのは釈然としませんし、救出活動がはじまった途端に、次々と危機が起きるというのも変です。映像化以後の部分で説明されているのかもしれませんが、アニメを見た限りでは疑問だけが残ります。

廃墟の東京で政府の命令系統からはずれた自衛隊の部隊(第一師団)が出てきます。これは、永井豪の「バイオレンス・ジャック」に出てきた「黄金の軍隊」を思い出します。またコッペリオンでありながら、組織を裏切り主人公たちと戦う姉妹(小津姉妹)が中盤で登場します。このモチーフは、「仮面ライダー」や「人造人間キカイダー」といった作品と共通しています。敵味方は逆転していますが。

最後に、小津姉妹の姉(歌音)は主人公(成瀬荊)に妹を助けてもらったこともあって、改心します。これはちょっと納得がいきません。小津歌音は、戦闘中に妹を盾にとったことがありますので、妹思いとは考えられません。また小津姉妹の怒りはコッペリオンを生み出した人間一般に向けたものであり、成瀬荊に向けられたものではありません。同じコッペリオンに助けられたくらいで、人間への憎しみが消えるというのは無理があります。第一師団の改心にいたってはなんの説明もありません。不自然なだけです。

他の創作物と比較するのは、批評としては禁じ手なのかもしれませんが、あえて言います。「バイオレンス・ジャック」の「黄金の軍隊」と比べ、この作品の第一師団はリアリティの点でも想像力の点でも劣ります。また、「仮面ライダー」や「人造人間キカイダー」の原作に比べ、“作られた人間”の設定の深みがありません。

前半で、やたら輪郭線の太い絵が続きました。何かの効果を狙ったのかもしれませんが、背景から浮き上がった印象が強く違和感がありました。後半では太い輪郭線をやめたので、失敗した、と思ったのでしょうか。

廃墟の都市をこぎれいな女子高生3人が行く、というキーとなるビジュアルは魅力的でした。話にもう少し設定に整合性を持たせるか、人間の狂気の部分を膨らませるかしてほしかったです。また、精一杯頑張ったのかもしれませんが、はっきりと原発事故と言い切れば、問題作として残ったかもしれません。題材としては興味をひかれたので、ちょっと残念な結果でした。


スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle