【映画】不能犯

主演:松坂桃李、沢尻エリカ

原作は未読です。漫画(劇画?)が原作のようです。

観ていても連載漫画が原作なんだな、というのを感じます。おそらく原作は一話読み切りの形で、人気が出たので中編や長編を混ぜているのだと思います。その中から人気の出そうなエピソードを選んで二時間の映画にしたみたいです。

一番の問題はクライマックスの爆弾魔のエピソードにあります。連載漫画だと読者が不能犯に十分に馴染んだ後で、宿敵として爆弾魔を出すなら盛り上がるところですが、2時間の映画で登場すると焦点がぼやけてしまいます。客観的に言って、マインドコントロールで一人づつ人殺しをしている不能犯より、幼稚園に爆弾を仕掛ける奴の方が悪としては大物に見えます。

連載漫画だと連載中に設定を微妙に変えてくることがありますが、おそらくこの「不能犯」も同じです。不能犯に殺人を依頼しても、「殺意が純粋でない」としっぺ返しを食らうというのを作品のキーメッセージみたいになっていますがが、映画を見た限り意味が分かりません。殺したいと思った相手にも実は事情があった、というのが繰り返されますが、事後に何を知ろうと依頼時には純粋に死を願っていたはずです。純粋でなかったようには見えません。

連載中の設定変更を意識せずに、無理やり一本の映画にしたような気がします。

あと、ロングヘアで颯爽とした感じの女性というのを何人も出すというのは監督の趣味なのでしょうか?

出演する役者が好きな人にならお薦めできます

【ウルトラセブン】第三十八話:「勇気ある戦い」

クレージーゴン登場。

自分の惑星の資源を使い果たしたバンダ星人が、地球の資源(自動車)を、ロボットのクレージーゴンで盗みにやってきます。面白いのは地球侵略ではなく、資源泥棒というところです。

自動車が目当てで運転手などの人間には興味ないみたいです。もっともウルトラ警備隊の方も、「車が消えた」というだけで、人間が消えたことには触れません。人間は帰ってきていたのでしょうか?

この事件の最中に、アンヌ隊員の友達の弟が心臓移植手術を受けることになっていてます。少年はモロボシ・ダンのファンだったらしく、移植手術 の日に来てもらいたがります。しかし、事件解決のため、手術の日の面会に行くことができず、少年は絶望し、モロボシ・ダンは苦悩します。

先週の事件(「盗まれたウルトラ・アイ」)で、モロボシ・ダンは盛大に命令違反をしています。おそらくこっぴどく怒られたのでしょうか、今回は、おとなしく命令に服しています。

特撮的に面白いのは、クレージーゴンのデザインです。とてもじゃありませんがかっこいいとは言えません。現在のセンスでかっこ悪いのではありません。子供の頃から変なデザインだと思っていました。それでも忘れられないデザインということでは成功なのかもしれません。

一話の中で、ウルトラセブンに二回変身するという豪華版でもあります。つまり一回目の変身では倒しきれなかったということです。自動車を盗むだけのロボットではないようです。最後に倒すのも、小さくなったウルトラセブンがウルトラ警備隊の持ち運び可の大砲(?)に忍び込んで、砲の力を借りて体当たりを敢行します。普通の方法では倒せなかったということです。

事件解決後、アンヌ隊員の友達とモロボシ・ダンが打ち解けていたのを、アンヌ隊員がにらんでいました。最終回へ向けての伏線みたいです。

ところで、「ウルトラセブン」には、少年と10歳年上の姉というパターンが数多く登場します。「少年」は視聴者に感情移入させるために登場させているのでしょうが、「姉」は不思議です。「母親」であるべき状況でも「姉」です。子供番組なのに、健康的なお色気を出したかったということなのかもしれません。

【時事問題】シェアハウス投資

2月13日朝日新聞朝刊の記事より引用します。

 頭金なしで投資でき、長期の賃料収入が保証される――そんなうたい文句に誘われ、会社員らが多額の資金を投じた「シェアハウス投資」。しかし融資の際に関係書類が改ざんされていた。結果として多額の融資が実行されたが、事業は滞り、現在の賃料収入はゼロに。億単位の借金を抱えた会社員らは頭を抱える。
 ある30歳代の男性は、不動産仲介業者から、1億数千万円のシェアハウスを全額融資で買った。ところが賃料が払われなくなった。このままでは数カ月で融資返済ができなくなる。窮状を訴えて金利などの返済条件を見直してもらうため、先月、融資を受けるスルガ銀行(静岡県沼津市)の都内の支店へ相談に行った。
 しかし銀行の担当者は男性に「3千万円ある通帳の写しが出ている」「頭金も2千万円払ったでしょう」と難色を示した。男性には寝耳に水だ。男性は「預金は数十万円しかない。頭金は払っていない」と説明。担当者は「だまされた」と答えたという。
 男性は思い当たる節があった。業者からは契約前、「預金を多く装うからネット銀で口座をつくって」と持ちかけられた。「不正はダメ」と断って大手銀の通帳を渡したが、その写しが改ざんされたことになる。
(略)


今問題になっているシャアハウス投資の話題です。不動産会社と銀行が無理な融資をしていたのかと思っていたら、何者かの手によって預金通帳の改竄まで行っていたとのことです。もしかしたら銀行も被害者なのかもしれません。

通帳の改竄などもってのほかですが、「被害者」にも問題を感じざるをえません。預金が数十万しかないのに一億円を借りるというのは非常識です。社会経験のない学生とか引退して浮世離れしてしまった老人とかではありません。30代の会社員です。どんな会社でどんな仕事をしているんだろうと思いました。

まったく同情できません。

【時事問題】夫婦別姓と憲法改正

2月14日朝日新聞の記事、『選択的夫婦別姓、法相は慎重姿勢 世論調査で容認4割 「意見大きく分かれている」』より

 夫婦別姓を選べる「選択的夫婦別姓制度」の導入を容認すると答えた人が4割を超えて過去最高となった内閣府の世論調査について、上川陽子法相は13日の閣議後会見で「国民の意見が大きく分かれている状況であることも事実だ」などと述べ、制度導入には慎重な姿勢を示した。
 10日に発表された世論調査は3択で、選択的夫婦別姓制度の導入を容認42・5%、導入しなくてもよい(不要)29・3%、「同じ姓を名乗るべきだが、旧姓の通称使用を認める」(旧姓の通称使用)24・4%だった。
 上川法相は容認が前回35・5%を7ポイント上回ったことを挙げる一方、「反対(不要)と旧姓の通称使用をあわせると53・7%」と指摘。制度導入について「調査結果をきめこまかく分析し、引き続き国民の意見を幅広く聞き、国会の議論の推移をよく注視しながら、慎重に対応を検討していきたい」と述べた。


「国民の意見が大きく分かれている状況」だからという理由で制度導入に否定的なのは問題です。

確かに賛否が分かれているので、このまま別姓制度を推し進めたら、反対派が不満を持つでしょう。しかし、それを理由に制度改正をしなければ、賛成派の不満がたまります。

賛否はそれぞれあって構わないのですが、賛否が分かれていることを理由に審議にかけないのは、現状維持派への肩入れにほかなりません。

憲法改正論議に似ています。

なんとしても憲法改正を阻止したい人たちは国会審議に反対、国民投票にかけることには大反対です。賛成派も反対派も同じ権利を持つ国民なのに、審議をしないのは、改正したくない人たちが一方的に得をしています。

憲法改正をしたがっている安倍内閣なのに、上川法相の態度は大変残念です。

【朝日新聞】「忖度」の英語訳は?

2月12日朝日新聞朝刊「政治断簡」のコーナー。佐藤武嗣編集委員の「気骨なき日本の忖度政治」より
 

昨年8月末までワシントンで特派員をしていた。我々は米国政治を取材すると同時に、取材相手から日本の政治情勢について解説を求められることがある。そんな時、説明に窮したのが、「忖度」だ。
 森友・加計問題を機に「安倍晋三首相の気持ちをくみ取る」との意味で使われ、昨年の流行語大賞にもなったキーワード。辞書では「conjecture(推測)」や「surmise(推量)」などとあるが、どれもニュアンスが伝わらない。
 森友学園の籠池泰典前理事長による外国人記者クラブでの会見でも訳をめぐり混乱。「reading between the line(行間を読む)」と通訳されたが、外国人記者から、結局首相や夫人から直接の口利きがあったのかと再度問われ、通訳者も困惑していた。
 忖度とは「他人の心中をおしはかること」。だが、最近は「上司に取り入ろうと、その意向を推測する」という文脈で使われることが多い。
(略)
 共和党執行部は大統領の意を受けて動くなど米国に「忖度」がないわけではないが、自己の良心や知見に反すれば、権力者にも体を張ってノーと言う気骨ある者が現れ、米国政治に躍動感を与える。
(略)


「忖度」にあたる言葉が英語にないというところから、日本の政治風土を論じようと思ったのですが、よく考えたら米国政治にも「忖度」があるようなので、「権力者にも体を張ってノーと言う気骨ある者が現れ、米国政治に躍動感を与える」とかなんとか詩文みたいなことを言ってごまかしているようにしか見えません。

基本は、英語の「忖度」にあたる訳語があるかないかではなく、森友・加計問題で、法的でも道義的でもいいですが、安倍政権にどういう間違いがあったのかを説明できないことが問題だったのだと思います。だから、「外国人記者から、結局首相や夫人から直接の口利きがあったのかと再度問われ、通訳者も困惑」してしまうのでしょう。

日本政治の風土ではなく、日本マスコミの風土を問いたいです。
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えいび

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